プロモーション コラム 「IPコミュニケーションの明日を読む」
第34回: 「NGN時代のSIP」

[2007年3月16日掲載]
執筆: 千村 保文(Yasubumi Chimura)
沖電気工業株式会社
情報通信事業グループ アシスタント オペレーティング オフィサー
兼 OKI IP電話普及推進センタ(IPTPC) センタ長
また、新著を書いてしまいました。
タイトルは、「NGN時代のSIP入門」です。SIP(セッション開始プロトコル)の改版は早いため、2003年に「SIP教科書」を上梓以来、3回ほど改訂してきました。しかし、改版の度に厚くなり、今では電話帳並みの厚さになってしまいました。そこで、“電車の中でも読めるサイズの「SIP入門」が欲しい”というユーザの声が、本著を書くひとつの動機になりました。
もうひとつの動機は、「NGN(次世代ネットワーク)」です。NGNの仕様では、SIPが重要な機能を果たします。しかし、IETF(インターネット・エンジニアリング・タスクフォース)で規定されたSIPと、ITU-T(国際電気通信連合-電気通信標準化部門)で規定されているNGNのSIPではどう違うのか、という質問をよく受けるようになりました。
これを正しく、全て説明しようとすると、電話帳1冊くらいでは済まないのですが、これを簡潔に示せないかと考えました。簡潔に記載したために、もう少し書きたいという欲求と締め切りに苛まれ、執筆陣はかなり苦労しました。その苦労の爪跡が、付録のNGNとSIP関連の仕様書一覧です。“もう少し詳しくお知りになりたい方は、こちらをお読みください”という最後の手段を使ってしまいました。
ただ、手抜きと言われないようにと、NGNでどんなサービスを提供できるようになるのかを必死に考えて、いま書くことのできる最大限を示したのが、第5章と第6章の「NGN+SIPで実現するサービス」です。ぜひご覧ください。

話は変わりますが、今回の本は2007年3月11日に発刊されました。ここ数年、本の発刊が春先になることが多くなった気がします。どうも、これは編集者の陰謀ではないかと考えています。
今回の本は、青地に桜色のカバーです。2006年に発刊した「改訂版 ワイヤレス・ブロードバンド教科書」も桜色でした。“桜が咲くまでに本を出しましょうね?”という編集者の甘言に惑わされ、ただ“頑張ります!”と言ってしまいました。“今年は暖冬のため、桜の開花が早いようです”とニュースで聞く度に、“なんと言う約束をしてしまったのか!”と悔いています。
しかし、新入社員や新入生が桜色の表紙に誘われ、最初に手にした拙著の本がきっかけで、「SIP」の世界に興味を持ち、好きになってもらえれば、著者冥利に尽きます。
これだから、技術本の執筆は辞められないのですよね。
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