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IPテレフォニー

プロモーション コラム 「IPコミュニケーションの明日を読む」

第27回: 「NGNの課題は“わかりやすさ”」

[2006年8月10日掲載]

執筆: 千村 保文(Yasubumi Chimura)
沖電気工業株式会社
情報通信事業グループ  アシスタント オペレーティング オフィサー
兼 OKI  IP電話普及推進センタ(IPTPC)  センタ長

この7月に、ITU-T(国際電気通信連合-電気通信標準化部門)にてNGN(Next Generation Network)のリリース1仕様が勧告化されました。このことによって、各国で計画されているブロードバンドネットワークによる次世代通信サービスの商用化が一歩近づいたと言えるでしょう。

しかし、「NGNとは何か?」という質問も多くいただきます。

一般的には、「NGNとは、IPパケット通信を用いた、ブロードバンド通信技術を用いた次世代のテレコムネットワークの総称。有線・無線を問わず、音声だけでなく、映像やデータなどのアプリケーションを利用可能になる」という回答をしています。

けれども、一般消費者の方からすると、すでに現在のADSLや光ファイバ、CATVなどのブロードバンドアクセスサービスを用いて、TV電話や映像配信も可能になっています。そうすると、現在のブロードバンドサービスを提供しているネットワークとNGNは何が違うのか、よく分からないというのが本音だと思います。

本質的には、現在のブロードバンドサービスで提供しているサービスも、NGNで提供しているサービスも変わりはありません(多少、言いすぎかもしれませんが)。

しかし、現在のブロードバンドサービスを提供するネットワークは、サービスを提供する事業者がそれぞれに独自の工夫を凝らして、品質を確保し、信頼性を担保しています。これは、サービス提供当時には、準拠するための標準仕様がなかったためです。したがって、現在のサービスでは、事業者ごとに相互接続することができません(TV電話が同じ事業者間でしか接続できないのは、このためです)。

小学生にも分かるNGN

そこで、次の世代のネットワークでは、標準仕様を策定して、どこの事業者間でも接続可能なブロードバンドサービスを実現しよう、ということになりました。それがNGN仕様です。ですから、NGNの目的は、現在の電話のように加入している事業者に依存せず、どこでも使えるブロードバンドサービスを実現することと言えるでしょう。

NGNを普及させるためには、NGNによって何が今までよりも便利になるのかを、消費者に分かりやすく伝えることが重要ではないでしょうか?

それこそ、小学生にもわかる「次世代ネットワークの解説本」がほしいなぁと思う、今日この頃です。

子供と一緒に夏休みの宿題をやりながら・・・

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