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IPテレフォニー

プロモーション コラム 「IPコミュニケーションの明日を読む」

第16回: 「どこでもネット時代の功罪」

[2005年9月13日掲載]

執筆: 千村 保文(Yasubumi Chimura)
沖電気工業株式会社
情報通信事業グループ  アシスタント オペレーティング オフィサー
兼 OKI  IP電話普及推進センタ(IPTPC)  センタ長

ルフトハンザ社の東京発ミュンヘン行きの飛行機の中でこのコラムを書いています。2004年6月から始まりました飛行機内でのインターネットアクセスサービス「FlyNet」を使っています。かつては「電波を発する電子機器のご使用はお控えください」が常識だった飛行機内ですが、今では「IEEE802.11bの無線LAN対応PCをご使用ください」と書かれています。時代も変わったものだと感心しました。

この無線LANサービスですが通信速度もそれなりに保たれ、なかなか快適です。まだ利用者が少ないせいかもしれませんがストレスなく利用できます。出張前に確認できなかった資料がたくさんありましたので、ゆっくりとチェックできたのは非常にありがたいことです。

今後はこのような“いつでもどこでもネットにアクセスできる”(以下“どこでもネット”)サービスがどんどん普及していくかと考えられます。聞くところによりますと秋葉原-筑波間の“つくばエクスプレス”でも無線LANが使えるそうです。この電車には残念ながらまだ乗っていませんが、無線LANが使えれば使えたで「今から外出だから・・・」という言い訳ができなくなってきます。私にとって、これはこれで困ったものです。なぜなら貴重な睡眠時間と読書の時間が減ってしまうからです。

このような“どこでもネット”を推進する総務省の“u-Japan政策”(ユビキタスネット-ジャパン)では、相手の状況に応じた通信が可能となる“コンテクストウエア技術”が注目されています。しかし一方で、例えば「Don't Disturb」サービスというのをユニバーサル・サービスとして標準化してはいかがでしょうか?ホテルでもお客様の睡眠時間を守るのは最低限のサービスとして定着しています。それでも割り込みたい急用のときには、お客様に怒られることを承知でアクセスします。

飛行機の中でもIP電話を快適に使える時代がくるかもしれません

IP電話の普及を推進する立場から考えますと、この“どこでもネット”にはもうひとつ心配があります。いまの飛行機の中では「お座りになってPCをお使いください」と書かれています。しかし飛行機の中でIP電話を使うにはどうしたらよいのでしょうか?そのうち「IP電話はデッキでお使いください」なんてアナウンスが流れる時代が来るかもしれません。

どちらにしても“どこでもネット”は“どこでも我が家”ではありません。相手を気遣うマナーがなければ、いくら便利な道具でも周囲の人たちの迷惑を増長させるだけです。次のIP電話普及推進センタの教育メニューに「コミュニケーション・マナー」などと銘打った研修を追加する必要もあるかもしれない・・・、と溜まった資料に目を通しながら思いました。

ミュンヘン行きの機中にて・・・


【お知らせ】
10月19日から2日間にわたり「OKI 情報通信融合ソリューションフェア2005」を開催します。私も講演の機会をいただき、OKIの情報通信融合を支える現状と今後のテクノロジーについてご紹介します(10月19日 13時~)。ぜひご来場くださいますようお願い申しあげます。

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