プロモーション コラム 「IPコミュニケーションの明日を読む」
第15回: 「インターネット時代のホーレンソー」

[2005年8月16日掲載]
執筆: 千村 保文(Yasubumi Chimura)
沖電気工業株式会社
情報通信事業グループ アシスタント オペレーティング オフィサー
兼 OKI IP電話普及推進センタ(IPTPC) センタ長
8月にパリで行われたIETF(注1)会合に参加しました。ここのところビジネスの話をする機会は増えましたが、一方でプロトコルなど技術の最前線の国際会議に参加する機会が減ってしまい、反省していたところでした。折好く緊急時のインターネット活用法に関してIETFで議論があると聞きましたので、日本のIP電話における緊急通報の動向に関して意見交換を行うために参加しました。
SIPなどのプロトコルの細かい話を聞くと、技術者としての血が騒ぎます。しかしIETFに来てから、ふと気が付いたことがあります。
それは会場に掲示板や紙が極端に少ないのです。さらに各会場では無線LANが使えてとても快適なのですが、会話がほとんどありません。黙々とパソコンに向かっている人が非常に多いのです。「インターネット人は会話が苦手?」とも思いましたが、そうではないようです。それもそのはず、連絡はすべてメールとホームページを使うのです。さすがIETF!・・・というところですが、そこは皆さん使い分けているようです。

新入社員時代にビジネスの基本は「ホーレンソー」と教わりました。「ホー=報告」、「レン=連絡」、「ソー=相談」の3点をきちんとしなさい、という上司からの教えです。しかしインターネット時代の「ホーレンソー」は、TPO(Time、Place、Occasion:時と場所、場合に適応すること)を心掛けることが肝要であるように思います。
たとえば「連絡」はメール、「報告」は電話とホームページ、「相談」は会ってするというのがIETF流のようです。実際にコーヒーブレークになると、会場ではあちらこちらで「会談」が始まるのです。IPの伝道師達は「インターネットはツールである」と心得ているなと感じました。
- 注1:IETF(Internet Engineering Task Force)
TCP/IPなどインターネットで利用される技術を標準化する組織です。ここで策定された技術仕様はRFCとして公表されます。
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