プロモーション コラム 「IPコミュニケーションの明日を読む」
第14回: 「ビジュアル・コミュニケーションの楽しみ」
~“見たいもの”や“見せたいもの”は至る所に在る~

[2005年7月12日掲載]
執筆: 千村 保文(Yasubumi Chimura)
沖電気工業株式会社
情報通信事業グループ アシスタント オペレーティング オフィサー
兼 OKI IP電話普及推進センタ(IPTPC) センタ長
沖電気ではこのたび、NTTドコモ様と日本電気様の協力により 「ビジュアル・コンタクトセンタ」 のデモンストレーションシステムを開発しました。3G携帯のテレビ電話を活用することで、お客様がコンタクトセンタのオペレータと顔を見ながらコミュニケーションできるようになります。機能はいたって簡単ですが、なかなか評判が良いようです。例えば事故などが発生したときには、その場の状況をオペレータにリアルタイムに伝えられる点が好評のようです。
機能が簡単な一方で、このシステムの検討の際には大変な苦労があったと聞いています。テレビ電話には長い受難の年月がありました。そのためこの企画の立案者は、テレビ電話の苦労話や流行らなかった理由を山ほど聞かされたようです。それでは今になってなぜ、テレビ電話が注目されるのでしょうか?世の中にどんな変化があったのでしょうか?
それは「携帯」や「移動」という言葉が重要な鍵だと考えられます。従来のテレビ電話では、「席に座ってカメラの前で行儀よく、相手の顔を見ながら打ち合わせをする」という利用シーンが多かったように思います。しかし“見たいもの”は相手の顔だけでしょうか?最近の若い人がテレビ電話を使っている姿を見て「これは何か違う」と感じました。
「ねえねえ、これ見て。この靴、可愛いでしょう?」
「これ見てくれよ、バンパーこんなにへこんじゃってさあ・・・」
このように、“見たいもの”や“見せたいもの”は顔だけではないようです。携帯電話によってカメラの自由度が向上したことにより、“見たいもの”や“見せたいもの”を、相手に簡単に見せられるようになりました。これがテレビ電話普及の兆しの、最大の理由だと思います(もちろん価格の面もあるのでしょうが、今のテレビ電話付携帯電話も決して安くありません)。

今後のIPのさらなる普及により、テレビ電話の画像をPCに取り込んだり、PCの画像を見せたりするなど、自由度がより高くなることでしょう。そうなるとテレビ電話に対するイメージも変わっていくと思います。あるいは、その頃には別の呼び名が生まれているかもしれません。どちらにしても、これからの「ビジュアル・コミュニケーション」の発展が非常に楽しみです。
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