プロモーション コラム 「IPコミュニケーションの明日を読む」
第10回: IP電話の緊急通報要件固まる

[2005年3月3日掲載]
執筆: 千村 保文(Yasubumi Chimura)
沖電気工業株式会社 IPソリューションカンパニー
ヴァイスプレジデント 兼 IP電話普及推進センタ(IPTPC)センタ長
今までのIP電話では、110番や119番などの緊急通報を行うことができませんでした。しかし、この3月にIP電話での緊急通報サービスの技術要件が答申される予定です。筆者も、この技術要件策定に参画したメンバーの一人です。今回は、IP電話での緊急通報について少し解説します。
IP電話での緊急通報については、まずは現在の電話網と同じ要件を実現することを目標にしています。将来的には、発信者の位置情報を的確に伝えることにより、050番号に対応したIP電話がどこに移動しても、その場所から緊急通報を発信した際に、最寄の緊急機関に接続することが可能になる予定です。また、緊急通報発信後に誤って切断した際には、緊急通報機関から自動的に呼び返すことが可能になります。
次世代のIPネットワークサービスのキーワードのひとつに「コンテクスト・アウエア」があります。自分や相手の状態に適したコミュニケーション・サービスを提供することを言います。

「緊急通報」は、まさに「コンテクスト・アウエア」なサービスです。“110”という番号をダイヤルすることにより、日本全国どこにいても発信者の位置を認識し、最寄の緊急機関のセンターに接続することが可能です。接続も他のサービスよりも最優先に処理され、発信者の位置情報を伝えることも可能です。
IPネットワークで緊急通報のようなサービスが可能になることにより、今後はもっと使用者の状況に応じたサービスが構築されると想定されます。IP電話が特別なサービスというイメージを払拭し、便利なライフラインとして定着する日が楽しみです。
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