プロモーション コラム 「IPコミュニケーションの明日を読む」
第5回: 「コミュニケーションの技」修得のコツは適度な湿り気

[2004年9月29日掲載]
執筆: 千村 保文(Yasubumi Chimura)
沖電気工業株式会社 IPソリューションカンパニー
ヴァイスプレジデント 兼 IP電話普及推進センタ(IPTPC)センタ長
先日、電子情報通信学会のソサエティ総会で特別講演のお話をいただき、徳島に行って来ました。徳島は鳴門海峡を目の前に望み、豊かな河川に囲まれた美しい水の都として有名です。
学会では何度か講演しておりますが、多忙を言い訳に、いつもはとんぼ返りでした。しかし、「徳島までいらっしゃるなら、ぜひ、徳島大学の学生の阿波踊りを見ていってください」という甘い言葉に誘われ、懇親会に参加してきました。
懇親会では、学会の幹事長様が素晴らしいご挨拶をされていました。作家の五木寛之さんの弁を引用され「世の中はメールなどの普及で人間関係が乾いた乾社会になってきているが、適度な湿り気のある湿社会が健全である」とお話され、私はとても感銘を受けました。
最近、家庭では核家族化が進み、企業では海外とのアライアンスの拡大などのために、リアルなコミュニケーションが減っているような気がします。メールやインターネットでのWebブラウジングはとても便利ですが、そこに見えるものが真実とは限りません。
人は、コミュニケーションの中で、何気ない仕種や声のトーンの変化から、より多くの情報を得ています。このような「コミュニケーションの技」は、人間同士の生な付き合いから、学んできたものと思います。
しかし、生な人同士の付き合いが疎になってきている中で、若い人が「コミュニケーションの技」を修得できなくなってきているのでは?と危惧しています。そうは言っても社会環境の面からも、なかなか生なコミュニケーションばかりでは効率も上がりません。そこで、ITが重要なわけですが、今までのコミュニケーションツールでは、少しばかり湿り気が足りない気がします。
そこで、提案があります。中国の工場と支社の営業と技術部隊で「ネット懇親会」などの懇談はいかがでしょうか?いつもは参加できないメンバのカラオケをみんなで共有し、次回会う日を楽しみにする(そのためには、自然な音環境が必要です。ぜひ、弊社の「e音」を使ってください)。
「会社の設備を使って懇親会?そんな不謹慎な」と言わず、ネットを使ってコミュニケーションの場をもっと作ることも必要だと思います。これも重要なIP電話のアプリケーションのひとつであると、結構真剣に考えています。
水の都・徳島にて
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