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IPテレフォニー

導入事例 サンスター株式会社 様

利便性向上と業務効率化、通信費削減を狙い国内18拠点にIPセントレックスを導入

概要


サンスターの代表的な製品

オーラルケアや、健康、美容関連の製品で知られるサンスターは、2005年にIPセントレックスの導入作業を開始した。目的は通信コストの削減に加えて、ビジネス環境の変化に機敏に反応できるネットワークを構築し、その上で社内外の円滑なコミュニケーションをサポートすること。IPセントレックスの中核となるIPテレフォニーサーバーには、沖電気の「IP CONVERGENCE Server SS9100」を選定。音声とデータを統合したIPネットワーク上で、今後様々な仕組みづくりを検討している。

目的・課題

環境変化に迅速に対応すべくネットワークの統合を検討

サンスター株式会社 ITSチーム シニアマネージャー 杉原哲也氏

ネットワーク基盤の上では、いまIP(通信)とIT(情報)の融合が急速に進みつつある。情報と通信に関わる多様な製品をネットワーク上でつなぐことにより、様々な効果が生まれる。このような潮流を先取りし、沖電気では「AP@PLAT」と呼ぶコンセプトのもと、企業に安心・便利なプラットフォームを提供しようとしている。

このAP@PLATを構成するのは沖電気の各種製品群。その中核とも言える製品の1 つが、IP テレフォニーサーバー「IP CONVERGENCE Server SS9100」(以下、SS9100)である。これはIPネットワーク上を流れる音声データや音声端末を一元的に管理し、IPセントレックスやモバイルセントレックスなどの先端ソリューションを実現する製品だ。

このSS9100を活用してIPセントレックスシステムを構築したのが、ハミガキなどのオーラルケア、健康や美容といった分野の製品で知られるサンスターである。

「当社では1990年代半ばから10年ほどの間、通信インフラへの投資を抑制していました。その結果、発信者番号通知ができない事業所ができるなど、新しいサービスを求めるエンドユーザーの声も大きくなっていました。そこで利便性の向上に加えて、通信コスト削減などの効果も狙い、将来の拡張性を備えたネットワークインフラを検討することにしたのです」と、サンスター ITSチーム シニアマネージャー 杉原哲也氏は説明する。その背景には、ビジネスを取り巻く環境変化への対応という側面もあったという。

「組織の枠を越えた商品開発、タイムリーな商品投入を推進するため、近年は人事異動も増えています。積極的に人を動かしながら、環境変化に迅速かつ柔軟に対応する必要がありました」(杉原氏)

従来、同社では内線電話専用線、その後通信キャリアの提供する仮想専用線を使った内線電話を運用していた。しかし、社員を移動させるたびに電話工事業者に依頼する必要があり、電話番号の変更にも1~2週間程度の時間がかかっていた。IPセントレックス化は、こうした課題を解消するとともに、様々なビジネス環境の変化に対応できる、柔軟で弾力性に富んだ組織へと成長するための手段でもあったのだ。

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システム・効果

国内18拠点への導入を予定
年間4,000万円の通信費削減(25%改善)を見込む

今回のプロジェクトは、電話回線と基幹系のデータ回線とを、IPセントレックスによって1つのIPネットワーク基盤上に統合するというもの。音声系の側面からシステムインテグレーションを担当したのは、NTT西日本である。

プロジェクトは2005年前半より順次スタート。2005年12月の段階では本社、東京、徳島、滋賀、山梨、大阪営業などの拠点でIP多機能電話機がすでに実運用されている。こうしたIPネットワーク上のIP電話機を制御しているのが、大阪府高槻市の本社に設置されたSS9100である。国内18拠点への IPセントレックス導入は、2006年の前半にも完了する見込みだ。完成後は、IP多機能電話機や一般電話機、FAXを含む、総台数2000台にも及ぶ大規模な企業内IPセントレックスシステムとなる。

また、このプロジェクトと並行して、基幹系ネットワークの更新も行われた。「基幹系のデータ量増大が大きな理由ですが、さらに音声データも加わるということで、現在IP-VPNで構築しているWANを増強したのです」と杉原氏。すでに国内18拠点を結ぶWANの更新は終えており、IPセントレックス化はこれらの拠点に展開されることになる。

では、IPセントレックス導入に際して、SS9100を選択した理由はどのようなものだろうか。杉原氏は「NTT西日本のアドバイスや様々なルートを通じて収集した情報をもとに、総合的に判断しました」と語る。その中の特に重要なポイントは、SS9100の音声品質や沖電気の実績、FOMA/無線LAN デュアル端末など多彩な端末収容が可能なこと、さらには既存システムも含めた、情報システムとの親和性の高さだったという。

情報システムとの連携は今後のテーマだが、音声品質については「導入以来問題ありません」と杉原氏は満足感を示す。転送などの機能が増えたことで、エンドユーザーの利便性向上にも貢献している。また、コスト面では「18拠点への展開が終われば、グループ全体で年間4,000万円程度の通信費を削減(25%改善)できる見込み」という。これは基幹系と音声系をあわせた通信費であり、電話移設工事などのコスト削減を含めると、今後それ以上の効果が見込めるという。


全体システムイメージ図(2006年6月時点)

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今後の展開

IP化で増えた選択肢の中から経営にとっての最適解を検討

こうして一元化したIPネットワーク基盤の上で、サンスターは今後利便性が高く効率的なサービスを実現させようとしている。

「例えば、モバイルセントレックス化も検討課題の1つ。オフィス内にとどまらず外出先などからも円滑、迅速に連絡できる状態にしたいという声は、営業部門などから上がってきています」と杉原氏。こうした拡張性の高さも、同社がSS9100を採用した理由の1つでもある。現在構築しつつあるIPネットワークにFOMA/無線LANデュアル端末の導入を検討しており、実現すれば、事業所や座席の制約を取り払ったワークスタイルが実現する。オフィスをフリーアドレス方式に変更することも容易だ。

また、通信費管理などの業務効率化にも、近く取り掛かる予定だ。現状でも一部、紙文書に印刷した通信費項目を経理システムに再入力しており、手間がかかるだけでなく入力ミスも発生しやすい。IPセントレックス化により、こうした状況を抜本的に改善するための前提条件が整備された。

さらに、テレビ会議ネットワークとの統合も、杉原氏は視野に入れている。

「現在、国内外16拠点にテレビ会議装置を設置して、かなり頻繁にテレビ会議を行っています。テレビ会議はデータ量が多く、かなりの通信コストがかかります。そうした点からも、ネットワーク統合は検討課題の1つです」

情報システムとの連携という観点では、例えばコールセンターにおけるIPとITとの融合も考えられる。電話に対してすぐにオペレーターが顧客の履歴情報などを参照するといった仕組みは、現在でもかなりの程度まで実現しているが、それをさらに高度化する際にもIPセントレックスの基盤は柔軟に対応することができる。

「IPセントレックスによって、多様な選択肢を検討できるようになりました。もちろん、完成度、安定性の高いIP-PBXでレガシー環境を戦略的に残していくことも選択肢の1つになります。新しい施策の効果を見極めながら、その時々に最も必要な仕組みを導入していきたい」と杉原氏。サンスターの経営と業務を支えるネットワーク基盤として、SS9100の役割はさらに大きくなるだろう。

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企業情報

サンスター企業グループの概要

グローバル経営統括機能をスイスに置き、日本・北米・欧州・アジアの4極の法人とオフィスで事業を展開、世界約70カ国に商品やサービスを提供している。

ビジネス規模
年商約1,040億円(2004年度)
総従業員数
3,333人(国内1,359人、海外1,974人)
事業概要
歯磨、歯ブラシ、ヘアケア・スキンケア商品、健康食品、建築用及び自動車用接着剤・シーリング材、コーティング材、オートバイ用スプロケット、ブレーキディスク、自転車用電動アシストユニット等の製造販売等

日経BP社
日経コミュニケーション 2006年2月1日発行(第455号)より転載

  • 製品写真や見出し部分は、沖電気工業にてHTML用に追加・修正しています。
  • このページに記載されている会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。

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