導入事例 株式会社京急システム 様
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概要
着実に普及を続けるVoIP/IP電話。時流に乗って内線網をIP化した京浜急行グループの京急システムは、IP電話の性能に驚愕した。同社が選んだのは、最先端技術を盛り込みつつ、電話としての“こだわり”を追求し、高性能を実感できる沖電気工業の製品IPstage EX300だ。
京急システム紹介
京浜急行電鉄は都心から三浦半島にかけて、5路線・営業距離87kmの鉄道事業を営む。1日に760車両が28万kmを走行し、約113万人が利用。通勤・通学はもとより観光などの重要な足としても、緻密な運行管理や計画がサービス向上には欠かせない。
そのための基幹システムの開発や運用・保守を一手に引き受けているのが、グループ会社の京急システム(東京都港区)である。前身は京浜急行電鉄の情報システム部門で、1999年4月の分社化により独立した。現在は運行管理から事務処理系まで、京急グループ向けシステム開発のほか、パソコン教室などで事業の幅を広げている。
臨場感溢れる高音質

京急システムではPBXのリプレースを機に、内線電話をIP化した。既存のビジネスフォンをIP対応モデルにグレードアップした際に、試験的にIP電話機も使ってみることにしたのだ。「すでにIP電話は、企業にとって当たり前のシステムという認識もあって導入を決めました。時流に乗り遅れない投資をしたいと考えたのが本音に近いかもしれません。メリットも少しづつですが見えてきています。」(ソリューショングループ・穴田友二マネージャー)という。
軽い気持ちで導入したIP電話は、想定外の効果をもたらした。まだ導入してから日が浅いものの、同社の社員はIP電話の性能や音声品質に驚きを隠せない。営業グループの小林春奈氏は、「今までの電話とは臨場感が違います。これほどの音質とは思いませんでした。隣で会話をしているような感覚です」と話す。
IPならではの利便性にも気づいたという。京急システムは横浜支店や京浜急行電鉄本社内の分室を含め、計4カ所の拠点を持つ。特に分室ではグループ企業間が内線でつながっていたが、オフィスを間借りしているため、電話の使い勝手に難点があった。だが、IP電話を導入した結果、本社と同じように電話を使えるようになった。本社にかかってきた電話を、分室で受けることもできる。つまり本社を含む4拠点が、IP電話を通じて1つのオフィスとして機能するようになったわけだ。
「どの拠点にいても電話を転送できます。外出でもしていない限り、お客様からの電話を確実に担当者へつなぐことができ、顧客サービスが向上しました」(営業グループ・堀口竜一サブマネージャー)とのことだ。
沖電気の技術の結晶「eおと」

「eおと」対応IP多機能電話機
「MKT-IP-30DWK」
京急システムが導入したIP電話システムは、IP-PBX「IPstage EX300」とIP多機能電話機「MKT-IP-30DKW」で構成される(図)。いずれもIP電話市場を牽引してきた沖電気工業の製品である。
EX300は中小事業所向けのIP交換機で、多機能であることに加え、無線LANと組み合わせてモバイルセントレックス環境を低コストで実現できるなど、コストパフォーマンスの高さを特徴する。IP多機能電話機30DKWはeおと通話機能を標準搭載し、大型ディスプレイ搭載や機能拡張により使い勝手を向上させた新型IP電話機だ。
実は、京急システムの社員が驚いた音声品質の高さは、アナログ時代から続く沖電気のこだわりの表れなのだ。同社は「IP技術をフル活用すれば、アナログ電話以上の音質を実現できる」という信念のもとで技術開発に取り組み、高品位音声技術の「eおと」を完成。1種のソリューションとして世に送り出した。
「eおと」とはアナログ電話よりも広い周波数帯域を使うことで、会話の臨場感をも再現する技術。相手の声がクリアなので聞き間違いを防ぎ、微妙な言葉のニュアンスをも聞き取ることができる。さらに、長時間の電話につきまとうストレスや疲労も軽減される。高音質が従来にはないコミュニケーション環境を実現するのだ。最近では他メーカーのIP電話も音質面で追随してきてはいるが、やはり沖電気の製品が群を抜いているのは、こうした背景によるものだ。
EX300と30DKWはこの技術を標準で搭載している。京急システムの社員が語る「高音質と臨場感」とは、まさに「eおと」の導入効果が実際のオフィス現場で実証されたことを意味している。

京急システム IP-PBX構成図
サポート力も選択の決め手に
京急システムが沖電気のIP電話システムを選んだ理由は、製品のグレードの高さだけではない。システム構築を担当した緑屋電気の保守・運用能力を信頼したことも理由の1 つとなった。穴田マネージャーは「導入にあたっては他社も選択肢に上がりました。しかし、当社もシステム屋として京急グループ向けに保守・運用を手がけており、その重要性を肌で理解しています」と話す。
あまり知られていないが、沖電気の代理店のレベルは高い。逆に言えば、その厳しい目が沖電気の製品を選んだのだともいえる。「沖電気の製品はお客さんに安心して勧められる」(緑屋電気・直需営業部第一課の福田哲哉主査)ということだ。
今回の試験導入に予想外の効果を確認した京急システムでは、引き続き電話システムのリプレースを進める方針だ。現在は本社に10台、横浜支社と分室に各2台、他の拠点に1台の計15台30DKWが導入されているが、今後、併用している既存のアナログ電話機を順次置き換えていく計画だ。
また今回は、沖電気製の「Com@WILL ソフトフォン」も試験導入した。ソフトフォンならではの使い勝手を検証するのが狙いだ。パソコン上で同じく高音質(eおと)な電話機能を使えることから、その利便性に期待を寄せている。さらに、「ゆくゆくはソフトフォンを活用して、電話とデータを同一回線に統合したい」と穴田マネージャーは構想している。
IP電話の多くは、通信コストを削減するために導入されている。だが、実際に使ってみると見えてくる利便性もある。肝要なのは、確かな製品とサポート力を持ったメーカーや販売店を選ぶことだ。IP電話の黎明期から技術開発と市場を牽引してきた沖電気のIPstage EX300は、間違いなくベストチョイスの1つであろう。
株式会社リックテレコム
テレコミュニケーション 2006年4月号(第23巻 第4号)より転載
- ※製品写真や見出し部分は、沖電気工業にてHTML用に追加・修正しています。
- ※このページに記載されている会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。