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最近の社会貢献活動から
「エイブルアート'99に参加して・・・」
〜レポーター  社会貢献推進室 辻〜


(注)記事中のすべての写真は「エイブル・アート’99」ちらしより出典しています。
川村紀子 「無題」 1992年以降
川村紀子 「無題」 1992年以降

 1999年2月16日から3月22日にかけ、上野の東京都美術館にて、東京都美術館・日本障害者芸術文化協会・朝日新聞社が主催する「このアートで元気になる - エイブル・アート'99」が開催されました。会場の運営は、延べ1,200名にのぼるボランティアの皆さんによりささえられ、31日間にわたる展示会も無事幕を閉じました。最初は、数百人の入場者しかなく心配もありましたが最終日には1,721もの入場者を迎え、期間中の総入場者数は、17,762人を数えました。

 エイブル・アート'99」に出展されている絵画、陶芸、アートは、視覚障害を持つアーティスト2名と約40名の知的障害を持つアーティストの作品で構成されています。このように、すべてが障害者の作品という展示会は極めてまれな企画だと言われています。 

 私は、3月13日(土)にボランティア参加しました。8時30分〜17時まで、会場2階の展示室の監視が与えられた役割でした。その日は、それまでの最高の900人を突破する入場者で賑わいました。展示室での監視は5人で行いました。4箇所に監視員(全員がボランティア)が一人ずつ配備され、30分ごとに順次交代する仕組みで、余った一人は休憩です。主な役割は、2階に展示されている作品の内容説明やアーティストの紹介をマニュアルを頼りに行ったり、作品保護のため入場者に対し作品に触れないようお願いすることでした。子供たちや知的障害者がある程度作品に触れそうになるのは仕方がないのですが、若いカップルが、平気で作品に触れたのには、驚きと同時にショックでした。

佐々木卓也 「ペテロ」 1996年
佐々木卓也 「ペテロ」 1996年

 「エイブル・アート'99」に参加したきっかけは、私の知り合いの社員の方の紹介で、日本障害者芸術文化協会と接触したことから始まりました。この知り合の方は、前回のイベントでボランティア参加をされており、私も一度参加してみようという思いからでした。また、次の2つの偶然もあり、今回の参加は非常に興味深いものとなりました。一つは、勤労者ボランティアセンターが主催したボランティア入門講座「目の不自由な方へのやさしいサポート講座」に参加したことです。この最終プログラムに、「目の見えない方と一緒に美術館へ行こう!」という企画がありました。1999年3月7日(日)の11時〜15時、「エイブル・アート'99」を、視覚障害を持った方とペアーで鑑賞するというものでした。当日の11時に上野駅でペアが組まれ、そのまま15時まで一緒に行動しました。視覚障害を持った方は勿論絵画を見ることが出来ませんので、健常者が、絵画を言葉で説明するわけです。この経験も「エイブル…」のスタッフとして役に立ちました。次の偶然は、昨年末、7人の知的障害を持つアーティストを追いかけた映画「まひるのほし」を見る機会があったことです。この映画に出演した「工房絵」の川村紀子さん、「武庫川すずかけ作業所」の舛次崇(しゅうじたかし)さんの作品も展示されており、「エイブル…」をより親しむことができたのだと思います。

芝田貴子 お母さん」 1994年頃
芝田貴子「お母さん」 1994年頃

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