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<レポート OKIネットワーカーズ 下山利博>
社会福祉法人葛飾区社会福祉協議会かつしかボランティアセンターより依頼を受け、2004年1月30日に、葛飾区立半田小学校で行なわれたボランティア出前講座の授業に「OKIネットワーカーズ」(沖電気グループの重度障害者在宅勤務チーム)の下山利博が参加しました。
学校到着とともに、元気なあいさつで出迎えていただきました。先生と生徒の皆さんの積極的な気持ちが、とてもうれしく感じました。
5時限目の授業から出前講座が始まりました。13時20分ごろ音楽室に向かうと、4年生3クラスの生徒の皆さん113名に大きな拍手で迎えていただきました。簡単な自己紹介の後、本題である「車椅子の生活について」の講演を始めました。「車椅子で外に出かけた時に何が困るのか」を、車椅子の目線で体験した事を話しました。段差などが多くて移動しにくい道路の事、人が集まる場所で困る事などを中心に話しました。他にも車椅子にまとわりつくゴミ袋や空き缶の事、糞やガムやタバコ、その他こぼれたジュース等の上を通過した為に腕や手、そして家の中まで汚れてしまう事を話し「ゴミのポイ捨てをしない、ポイ捨てされたゴミはゴミ箱へ、きれいな街づくりをしよう」と生徒の皆さんができる事を伝えると共に、生徒の皆さんと3つの約束注1をしました。更に質問会を行い、生徒の皆さんから「車椅子生活に関する」素朴な疑問をたくさん投げかけてもらいました。「車椅子でエスカレータはどのように移動するのですか」などの質問に対しての答えは、見たことが無いということもありイメージできなかった皆さんもいたようです。
5時限目が終った後、生徒の皆さんに車椅子の人が階段をどのように降りるのかを見てもらいました。4人の介助者により車椅子を持ち上げていただき、2階から1階まで丁寧におろしていただきました。この様子を見ていた生徒の皆さんからは、ためいきが聞こえてきました。
6時限目は、校庭で車椅子体験学習を行ないました。ボランティアセンターの石川さん・中村さんに、車椅子の操作を説明していただきました。その後、生徒の皆さんは2人一組で介助される側と介助する側の2役を行ないました。段差と坂道の登り降りを行い、車椅子での操作を体験しました。生徒の皆さんに、私の介助もお願いしたところ複数の皆さんが集まってくれました。生徒の皆さんには、5人がかりで作業をしていただきました。「大丈夫ですか?怖くないですか?」と声をかけながら、真剣に介助をしていただきました。
私が学校を出るまで、生徒の皆さんは手を振ってくれました。後日、生徒の皆さんから文集と写真を頂戴いたしました。「帰ってから、お母さんに話しをしました」とか「すすんでゴミ拾いをして捨てる事ができていい気持ちでした。車椅子の人が過ごしやすい所にします」など、3つの約束を実行していく子供たちの言葉に目頭が熱くなりました。素直でこころやさしい子供たちがいるこの葛飾区が、今まで以上に好きになりました。
葛飾区の“ボランティアセンターだより”にも掲載していただきました