2006年12月20日
ステレオスピーカアンプ内蔵の世界最小オーディオDAC LSIのサンプル出荷を開始
3Dサラウンド機能を内蔵、手軽に臨場感あふれる音楽再生が可能に

ML2611
OKIは、オーディオのステレオ再生を可能にするDAC(Digital to Analog Converter)に、3Dサラウンド機能やステレオスピーカアンプ等をワンチップに内蔵したオーディオDAC LSI「ML2611」のサンプル出荷を本日より開始いたします。
本LSIは、16bitオーディオDACとしては世界最小パッケージである3.0mm×3.2mmを実現し、さらに多数のポータブル機器に採用されている本格的な音響処理を搭載しました。本LSIは、2007年6月より量産出荷を開始いたします。
開発の背景
昨今、携帯電話、PND(Portable Navigation Device)、電子辞書など、様々なポータブル機器に音楽再生やTVが搭載されるようになってきました。しかし、このようなポータブル機器では常にLSIの小型化要求があります。またオーディオ再生に欠かせない低音域を忠実に再生するのは、搭載可能なスピーカのサイズに制約がある為に非常に困難でした。
そこでOKIでは、あらゆるポータブル機器で、簡単に低音域の音質改善を行うことが出来る世界最小オーディオDAC LSI 「ML2611」を開発いたしました。
本LSIは、SRS Labs Inc.(以下SRS社)のSRS WOW®(注1)と、オーディオDAC LSIとしての基本機能であるステレオDAC、ステレオスピーカアンプ、ヘッドフォンアンプをワンチップ化したLSIです。SRS WOWはポータブル機器において低音域を忠実に再生し、更に臨場感あふれる3Dサラウンド効果を実現する音響技術として、多数のMP3プレイヤーに採用されています。
特長
- 超小型ステレオ16bitオーディオDAC:
OKIの超小型パッケージ技術であるW-CSP(注2)を採用することで、SNR 90dB(注3)のステレオ16bitオーディオDACを、世界最小パッケージサイズの3.0mm×3.2mmで実現しました。W-CSP以外にも、6mm×6mm 36pin QFNにも対応しています。
- 多数のMP3プレイヤーに搭載されている音響技術SRS-WOWを搭載:
従来、このような音響技術はDSPやCPUによって実現されていました。しかし「ML2611」では、OKIが先行して取り組んできた「System C」(注4)技術により、SRS WOWをハードウェアで実現し、それをオーディオDACとワンチップ化することに成功しました。そのため本格的な音響処理を簡単にしかも低消費電力で実現することができます。
既存品 ML2601と新商品ML2611の違い
「ML2611」は、販売中の携帯電話用3DサラウンドLSI「ML2601(注5)」に、DAC、ヘッドフォンアンプ、およびSRS社の音響技術TruBass®(注6)を機能追加したLSIです。

今後の展開
OKIでは今後もオーディオDAC LSIをはじめとするサウンドLSIの製品ラインアップを増やし、さまざまなアプリケーションで豊かな音を再生できるLSIを開発、販売していきます。なお、サウンドLSIの技術および商品に関しましては、弊社のサウンドLSI紹介サイトをご覧ください。
販売計画
- 商品名
- ML2611
- サンプル価格
- 500円(税別)
- サンプル出荷時期
- 出荷可能
- 評価ボード出荷時期
- 出荷可能
- 量産出荷時期
- 2007年6月
商品の概要/特長
- DAC SNR 90dB
- 8Ωステレオスピーカアンプ
- 16Ωステレオヘッドホンアンプ
- SRS WOW:SRS Headphone/SRS 3D(Extreme mode)、SRS TruBass
- 5バンドイコライザ
- ボリューム、ミュート機能
- ステレオミキシング
- サンプルリング周波数:16k、22.05k、24k、32k、44.1k、48kHz
- 動作周波数:8MHz~20MHz
- 駆動電圧:コア部(AVDD) 2.7V~3.6V、IO部 1.65V~AVDD、スピーカアンプ部 AVDD~4.5V
- パッケージ:36pin QFN(6mm×6mm)、36pin W-CSP(3.0mm×3.2mm)
用語解説
- 注1:SRS WOW
SRS社の3Dサラウンドと低音域の音質改善技術を組み合わせた技術の名称。
- 注2:W-CSP(Wafer level Chip Size Package)
ウェハ状態で一括してパッケージングを行う技術。チップと全く同じ外形寸法にまでLSIパッケージを小型化できる。
- 注3:SNR(Signal to Noise Ratio)
信号に対するノイズ(雑音)の量を対数で表したもの。アンプなどの電気回路の性能を表すときなどに使われる。基準信号を入力したときの出力レベル(信号レベル)を、入力なしの場合の出力レベル(雑音レベル)に対してdB(デシベル)で表す。
- 注4:System C
ハードウェア記述言語(HDL)の一種。汎用プログラミング言語であるC++をベースとしており、アルゴリズムの記述・デバッグ・ハードウエアへの変換をすべてC++の枠内で行うことができる。
- 注5:ML2601
弊社プレスリリースを参照ください。
- 注6:SRS TruBass
SRS社が開発した小型SPやイヤフォンで豊かな低音域を聞かせる技術。
SRS Labs, Inc.について
SRS Labs, Inc.は、1993年設立のオーディオと音声のエンハンス技術において、世界中で2億5千万を超えるソフトウェアとハードウェア製品にそのライセンス技術が搭載されています。世界中で70件以上の特許を取得して、さらに120件を超える特許を出願中です。
本社住所:2909 Daimler Street, Santa Ana, CA 92705
紹介サイト
- 沖電気工業株式会社は、グローバルに認知される成長企業を目指し、通称を「OKI」とします。
- ML2611に搭載されているSRS技術は、米国SRS社が所有し、沖電気工業株式会社にライセンス供与されています。
- WOW、SRS 3D、SRS Headphone、TruBassはSRS社の商標です。
- その他記載されている会社名、製品名は一般に各社の商標または登録商標です。
- 本件に関する報道機関からのお問合せ先
- 広報部
電話:03-3580-8950 - 本件に関するお客様からのお問合せ先
- シリコンソリューションカンパニー 販売本部 営業企画部第二チーム
電話:03-5445-6027
- ※各リリースの記載内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。
