2006年10月31日
H.264に対応した「OKI MediaServer V6」を発売
従来の1/2以下の帯域で本格的な映像配信が可能に

OKI MediaServer V6
沖電気工業株式会社(社長:篠塚勝正)は、このたび圧縮効率の高い動画圧縮規格H.264(注1)に対応した映像配信統合プラットフォーム「OKI MediaServer V6」を開発し、本日より販売を開始します。H.264を利用することにより、従来と比較して1/2以下の通信帯域で高画質映像を配信することが可能となります。
H.264は、DVDなどに使用されているMPEG-2(注2)に比べて圧縮効率が2~3倍高く、ネットワークを効率的に利用できるため、ブロードバンド上での高品質・高画質な動画配信への適用が期待されています。しかしながら、従来のMPEG-2、MPEG-4などの規格と比べて圧縮に必要な計算量が多く、ブロードバンドネットワークを用いて家庭でビデオ鑑賞をするといった本格的な大画面映像配信サービスに用いるのは難しい状況でした。
弊社では、より狭い通信帯域で高画質な映像をIPネットワーク上に配信可能とするため、映像配信統合プラットフォーム「沖電気 MediaServer」(注3)をH.264に完全に対応させました。「OKI MediaServer」を構成する製品群である、映像の圧縮を行うエンコーダ、映像配信を行うセンターサーバ、視聴に用いるソフトウェアプレーヤの全てにH.264対応製品を揃えました。これにより、200~300インチ程度のスクリーンに投影して十分に楽しめる高画質映像を、MPEG-2を用いた場合の1/2から1/3(注4)の通信帯域でスムーズに配信することが可能となります。
また、これらの製品にはIPネットワーク上で高速・高品質な映像配信を実現する映像処理技術「eえいぞう™」(注5)と、高速暗号化による安全な映像配信を提供するDRM(注6)を搭載しています。これにより既に実績のあるIPTVなど通信事業者の大規模映像配信システムのみならず、一般企業・教育機関・官公庁等の拠点間においても、高品質の映像配信による快適なビジュアルコミュニケーションを実現します。
沖電気では、次世代ネットワーク(以下 NGN(注7))をユビキタスサービスにあふれる「e社会®」(注8)を実現する重要な手段としています。「OKI MediaServer V6」もまたe社会を構成する、NGN上の映像ソリューションの中核製品となります。弊社は、今後ともユビキタスネットワーク時代を支える映像配信ソリューションの提供を続けていきます。
なお、本製品につきましては、2006年11月9日から10日に六本木アカデミーヒルズ40(東京都港区)で開催する「OKI情報通信融合ソリューションフェア2006」に出展します。
販売計画
- 標準価格
- 5,000,000円~(税別)
- 販売目標
- 年間100セット
OKI MediaServer V6のサービス提供例

機能・仕様のポイント
- 配信方式
- VOD(ユニキャスト/マルチキャスト)
- ライブ(ユニキャスト/マルチキャスト)
- ライブ蓄積(ユニキャスト/マルチキャスト)
- IPv4/IPv6
- サポートフォーマット
- 映像フォーマット MPEG2、MPEG4 SP、MPEG4 ASP、H.264
- 音声フォーマット AAC、AMR
用語解説
- 注1:H.264
2003年5月にITU(国際電気通信連合)によって勧告された、動画データの圧縮符号化方式の標準の一つ。従来広く用いられてきたMPEG-2に比べ同じクオリティなら概ね半分程度のデータ量で済むよう改良されている。なおISO(国際標準化機構)によって動画圧縮標準MPEG-4の一部(MPEG-4 Part 10 Advanced Video Coding)としても勧告されている。このため、「H.264/MPEG-4 AVC」「H.264/AVC」のように両者の呼称を併記する場合も多い。
- 注2:MPEG-2
国際標準機関であるISO/IECが、1994年に策定した映像データの圧縮方式の一つ。再生時に動画と音声合わせて数~数10Mbps程度のデータ転送速度が必要。画質はS-VHSからハイビジョン並みが可能。衛星放送、DVDなどで利用されている。
- 注3:OKI MediaServer
沖電気の汎用ビデオサーバシステムで、代表的なビデオ配信機能を標準的なサービスエレメントとして統合し、ソリューションとして提供する。VOD(ビデオオンデマンド)ライブ配信システム、中継・監視システムをはじめ、映像と音声を活用した多彩なシステムが容易に構築できる。
OKI MediaServer紹介サイト - 注4:1/2から1/3程度の通信帯域
配信しようとするビデオコンテンツや通信環境によって変動する。
- 注5:eえいぞう
ISO/ITUなどの国際標準化機関で定められたMPEG4, H.264などの映像符号化方式に準拠しつつも、沖が長年培ってきた独自の高速化技術、高品質化技術、及びIPネットワーク伝送技術などを組み合わせ、オーディオ・ビデオなどのマルチメディア情報をIPネットワークで効果的にかつ効率的に伝送するための映像符号化、および映像伝送技術です。
eえいぞう紹介サイト - 注6:DRM(Digital Rights
Management)
音声・映像ファイルなどデジタルデータの著作権を保護する技術。
- 注7:NGN(Next Generation Network)
NGNとはIP技術をベースにした通信事業者の次世代ネットワークで、ITU-T(国際電気通信連合・電気通信標準化セクタ)で国際標準化が進んでおり、日本でも通信事業者各社のNGN構築へ照準を合わせた動きが活発化しています。従来の固定電話や携帯電話のサービスに加え、高品質な映像配信、テレビ電話、企業向けの高信頼性通信サービスなどを同一のIPネットワーク上で提供できます。これにより通信事業者はネットワーク構築・運用コストを削減できる上、トリプルプレー(音声、データ、映像の統合)やFMC(固定・無線通信融合)などの新サービスの提供が容易になります。また、NGNではアプリケーション構築のAPIを公開することにより、第三者がNGNの機能を利用した独自のサービスを提供することも容易になります。
- 注8:e社会
「e社会」とはグローバルに張り巡らされたネットワークを基盤として、時間と空間の制約、国・地域や文化の違いを超え、あらゆる社会活動が「個」を中心に公平で安全、確実に行われる社会。
- eえいぞう、e社会は沖電気工業株式会社の商標または登録商標です。
- その他、記載されている会社名、製品名は一般に各社の商標または登録商標です。
- 本件に関する報道機関からのお問合せ先
- 広報部
電話:03-3580-8950 - 本件に関するお客様からのお問合せ先
- ブロードバンドメディアカンパニー 映像ソリューション第1部
電話:048-420-7012
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