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プレスリリース

2006年6月19日

第1回「アジア太平洋機械翻訳協会(AAMT)長尾賞」を受賞


長尾NICT理事長から記念品を贈呈

沖電気工業株式会社(社長:篠塚勝正、本社:東京都港区、以下沖電気)の研究開発本部機械翻訳研究グループは、6月16日、アジア太平洋機械翻訳協会(以下AAMT)が主催する第1回「AAMT長尾賞」を受賞しました。同研究グループは、これまでエポックメイキングとなる機械翻訳システムやサービスの開発運用を行ってきており、機械翻訳の実用化や普及に大きな貢献があったことを評価されたものです。

「AAMT長尾賞」は、機械翻訳の権威であり、またAAMTの創始者である長尾真氏(情報通信研究機構(NICT)理事長、京都大学元総長/名誉教授)が昨年「2005年日本国際賞」を受賞されたことを記念し設立され、機械翻訳の実用化の促進および研究開発に対して優れた貢献のあったと判断されるAAMT個人会員もしくは法人会員に属する個人またはグループに対して授与されるものです。

弊社では、1995年に世界で初めてのWeb用機械翻訳システム「PENSEE® for Internet」(注1)を考案および開発/商品化し、機械翻訳を一般の人にとって身近で必要不可欠なものにしました。また、1997年に開発した世界初のJava™言語で書かれた機械翻訳エンジン(注2)の優れたカスタマイズ性を活かし、2004年にコミュニティ型機械翻訳サイト「訳してねっと®(注3)を開発し、無償で公開しました。これは、ユーザ同士が興味を持つ分野の辞書を協力して作成することにより、各分野の翻訳品質を向上させるものです。ユーザ参加型のウェブサイトとしても草分けであり、ユーザの幅広い興味やニーズにきめ細かく対応することができます。2005年には、機械翻訳をクロスリンガル検索に応用することで、日本語で米国特許を検索できる機能をリコーテクノシステムズの「RIPWAY®(注4)上にリコーグループと共同で作り上げ、機械翻訳の新たな応用先/ビジネス展開を見いだしました。

今回の「AAMT長尾賞」受賞は、これらの事業活動を通して、弊社の機械翻訳の実用化促進や研究開発への貢献が認められたものと考えています。弊社では、今後も機械翻訳の発展のため、幅広い研究開発に取り組んでまいります。

アジア太平洋機械翻訳協会について

1991年に「日本機械翻訳協会」として設立され、1992年事業の拡大をめざして「アジア太平洋機械翻訳協会」と名称変更した機械翻訳に関する任意団体。機械翻訳システムの健全な発展と社会における適切な普及の促進を図るために、機械翻訳システムにかかわるメーカ、ユーザ、研究機関等における関心のある者が情報の交換を行い、共通の問題について研究し討議する場を提供するとともに、関連学会・団体と交流し、国際的活動を行うことによって、世界のこの分野の進歩に貢献することを目的としています。
紹介サイト

用語解説

  • 注1:Web用機械翻訳システム「PENSEE for Internet」

    沖電気が1995年に世界で初めて実現したWeb用機械翻訳システム。インターネットの登場により誰でも海外の膨大な情報に自由にアクセスすることが可能になった半面、それを活用するためには優れた英語能力が必要とされるという多くの日本人が持っていたジレンマを解消するための画期的なアプローチであり、機械翻訳を一般の人にとって身近で必要不可欠なものにするだけでなく、インターネットそのものの普及に大きく貢献しました。現在でも、非常に多くのWeb翻訳関連製品やサービスが多くの企業から提供されており、機械翻訳業界全体の活性化をもたらしました。

  • 注2:Java版パターン翻訳エンジン

    1997年に沖電気が開発した世界初のJava言語で書かれたパターンベース多言語機械翻訳エンジン。翻訳パターンを追加するだけで翻訳品質を向上させることのできる優れたカスタマイズ性を持っています。この開発の過程では、まだ多くの課題を抱えていた登場間もないJavaの上で本格的な自然言語処理を構築した経験を活かし、開発会社のSun Microsystems社に積極的にフィードバック、さらにJava Community Processなどの標準化活動にも参加し、Java言語の質の向上やUnicodeを用いた自然言語処理技術の確立に対しても貢献しました。

  • 注3:コミュニティ型機械翻訳サイト「訳してねっと」

    2004年に沖電気が公開したコミュニティ型機械翻訳サイト。ユーザが興味を持つ分野の辞書を自分で作成できたり、他のユーザが作成した辞書を共有できたりと、翻訳の質の向上と辞書の充実という機械翻訳における本質的な問題を、ユーザ自身による評価・改善とユーザ同士の協調によって解決しようという、まったく新しいコンセプトを世の中に提案するものです。英日/日英バージョンに加え、2006年1月には中日バージョンを追加しています。ユーザが辞書を追加して利用できる唯一の機械翻訳サイトです。「訳してねっと」に関連する研究は、平成14年度から17年度まで独立行政法人情報通信研究機構基盤技術研究促進制度に係る研究開発課題「多言語標準文書処理システムの研究開発」の一環として行われていました。

  • 注4:米国特許を日本語で検索できる日米特許統合概念検索サービス「RIPWAY」

    リコーテクノシステムズ株式会社が運営するインターネット日米特許情報検索サービス。機械翻訳をクロスリンガル検索に応用することで、日本語で米国特許を検索できる機能をリコーグループと共同で作り上げました。国内特許公報とその英文抄録から約80の分野の専門用語辞書(のべ約120万語)を自動的に作成し、それらの辞書を適切に用いてすべての米国特許を日本語に翻訳することにより、日本語文章による検索が可能となっています。実際の国内特許公報で使われている専門用語が訳出されているため、日本語文章による検索を高い精度で行えるのが特長です。

  • PENSEE、訳してねっとは、沖電気工業株式会社の日本における登録商標です。
  • RIPWAYは、リコーテクノシステムズ株式会社の日本における登録商標です。
  • JavaおよびすべてのJava関連の商標およびロゴは、米国およびその他の国における米国Sun Microsystems, Inc.の商標または登録商標です。
  • その他、本文に記載されている会社名、製品名は一般に各社の登録商標または商標です。
本件に関する報道機関からのお問合せ先
広報部
電話:03-3580-8950
本件に関するお客様からのお問合せ先
研究開発本部
E-mail:rdc-info@oki.com
  • 各リリースの記載内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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