2006年4月26日
「シミュレーション実習視聴覚システム」を広島大学歯学部へ納入
IPベースの映像配信を使った診療実習で、医療技術の向上をサポート
沖電気工業株式会社(社長:篠塚勝正)は、広島大学(学長:牟田泰三、本部:東広島市鏡山)歯学部向けに「シミュレーション実習視聴覚システム」を納入しました。本システムは、歯科医教員が行う診療実習を、高品質の映像で各実習生のPCへ同時にライブ配信するものです。本年4月より稼動を開始しています。
従来、広島大学歯学部における実習教育は、指導教員の実演を実習生が周りで見学し、学習するという方法がとられてきました。この方法では、一度に複数の実習生が手元の細かな作業を見る上で問題があり、栗原歯学部長の発案で、映像を使った視聴覚システムの導入が検討されました。
本システムは、歯科医教員がマネキンを使用して行う診療実習の映像をMPEG-4フォーマットに符号化し、学内のIPインフラを通じて実習教室内の各実習生用PCに同時にライブ配信を行うものです。さらに、本システムではマルチキャスト(注1)方式を採用しており学内のIPインフラを圧迫することなく効率よく使用することができます。ライブ配信に必要となる「高精細・低遅延」の実現には沖電気の「eえいぞう™」(注2)技術を用いた映像配信統合サーバ「OKI MediaServer(注3)」が採用されております。
実習生は、教員の実習映像を参考にしながら、自らの実習を進めることができます。さらに接写などさまざまなアングルで撮影する実習光景を配信できるため、細かな作業の見づらさも解消し、実習をより円滑に行う効果も期待できます。また、配信された映像をVODサーバ上に蓄積し、ビデオオンデマンド形式で再生、視聴することも可能であり、効率的な実習をサポートします。
弊社では、今後も情報と通信を融合する様々な映像製品の提供を続けていきます。
本システムのしくみと特長
- 教員のシミュレーション映像をデジタルカメラで撮影し、映像信号を沖電気の高速ソフトウェアエンコーダで圧縮。
- 映像信号を「OKI MediaServer」に投入し、サーバ内のストリームコントローラからマルチキャスト出力しながら同時にHDDに蓄積。
- 専用ソフトウェアデコーダ(OKI Player(注4))をインストールした実習室内のPC(67台)にて視聴。
- ライブ映像配信は、「eえいぞう」技術によって、DVDなどに使用されているMPEG-2並みの映像品質を1/3~1/4程度にあたる1.5~2Mbpsの低帯域で実現するとともに、1秒以内の遅延時間での映像配信を可能にしている。
シミュレーション実習視聴覚システム構成図

用語解説
- 注1:マルチキャスト
ネットワーク内で、複数の相手を指定して同じデータを送信すること。回線を圧迫することなく効率よく配信することが可能である。これに対し、不特定多数の相手に向かってデータを送信することを「ブロードキャスト」、単一のアドレスを指定して特定の相手にデータを送信することを「ユニキャスト」という。
- 注2:eえいぞう
沖電気工業の映像技術の総称。H.264 CODECに代表される映像の符号化、伸長、蓄積、配信などの技術で、IPによる高画質、低遅延の映像伝送を実現する。
- 注3:OKI MediaServer
沖電気の汎用ビデオサーバシステムで、代表的なビデオ配信機能を標準的なサービスエレメントとして統合し、ソリューションとして提供する。VOD(ビデオオンデマンド)ライブ配信システム、中継・監視システムをはじめ、映像と音声を活用した多彩なシステムが容易に構築できる。
- 注4:OKI Player
沖電気の独自CODECに対応した専用プレーヤ。通常PCにインストールして使用する。
リリース関連リンク
- eえいぞう は沖電気工業株式会社の商標です。
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