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プレスリリース

2006年3月22日

次世代ネットワーク(NGN)に最適なキャリアグレード・コミュニケーションサーバ「CenterStage® NX5000」を発売

高信頼性・低コスト・新サービス提供環境を実現


CenterStage® NX5000

沖電気工業株式会社(社長:篠塚 勝正)は、次世代の通信サービス基盤として検討が進められている次世代ネットワーク(NGN(注1))に適した高可用性・高性能を保証するキャリアグレード・コミュニケーションサーバ「CenterStage® (センターステージ)NX5000」を開発し、本日より販売を開始します。本製品は局用電話交換機と同水準の高可用性、高性能を確保した大規模通信キャリア向けのコミュニケーションサーバで、汎用サーバを用いたキャリア向け通信サーバとして世界最高クラスの信頼性を実現しました。さらに、今後NGNで実現される様々なアプリケーションにも対応可能となっています。

公衆IP電話サービスは、これまでは既存固定電話網との並存を前提とした安価な第二の電話サービスという位置づけでした。しかし日本ではその加入者は1,000万人を超え、また110番などの緊急通報への対応も始まり、社会インフラとしての重要性が増しつつあります。さらに今後の公衆通信網は、IP技術を用いて電話だけでなくさまざまなサービスを統合するNGNへ進化していくため、そのサービス提供の基盤となるサーバには、従来の固定電話網における交換機並みの信頼性が必要となります。

また、通信キャリアにとっては、固定電話サービスにおける音声トラヒックが徐々に減っているという側面からも、NGN対応にあたっては設備の導入と運用のコストを抑えつつ、新たな収益源確保に繋がる新サービスの創出が重要な命題になっています。

このように、NGNの実現には、高信頼性、コスト削減、新サービス創出を同時に実現するサーバが求められます。従来の固定電話網に使用されてきた局用交換機は、稼働率99.9999%(年間停止時間約32秒)という高信頼性が保証されていますが、専用装置であるため運用・保守コストがかさむ上、新しいサービスを追加していくことは極めて困難です。一方、現在の公衆IP電話サービスを実現しているソフトスイッチの場合は、稼働率が99.99%(年間停止時間約53分)程度であり、固定電話網に置き換わるだけの信頼性水準には届いていません。ソフトスイッチ1台あたりの加入者収容能力は局用交換機とほぼ同等のため、仮にこの水準の装置を膨大な電話加入者のネットワークで使用するとなると、局用交換機の場合とほぼ同数の設置が必要となり、結果として保守コストが増加してしまいます。

沖電気では、NGNにおける「高信頼性」「コスト削減」「新サービス創出」という3つの側面を満たすサーバとして、「CenterStage NX5000」を開発しました。本製品は弊社独自技術で開発したミドルウェア「CenterStage HAPF」により、局用交換機並のシステム稼働率となる99.9999%(年間停止時間約32秒)を実現しています。また、サーバ1台あたりの加入者数を80万(弊社従来製品の8倍に相当)とすることに成功し、導入および保守・運用コストを抑えます。

さらに、NGNのサーバ・プラットフォームとして次世代ネットワーク・プラットホームの業界標準である「AdvancedTCA(注2)」にも対応し、通信キャリアの要求に十分応えます。CenterStage NX5000 データベースサーバではエンタープライズのミッションクリティカル・データベース分野で大きな実績のあるOracle Real Application Clusters(Oracle RAC) (注3)を採用し、IMS(注4)におけるHSS/HLR(Home Subscriber Server/Home Location Register)(注5)機能を提供します。これらの基盤とIMSにおけるCSCF(Call Session Control Function)(注6)となるCenterStage NX5000呼制御サーバのサービスは、既存局用交換サービスをそのまま継承して実現することを可能としており、同時に将来のサービス要求に対し、SIPアプリケーションサーバ「SipAs™ on WebLogic」と連携させて新サービスの創出に欠かせないサービス・プラットフォームとすることが可能です。

弊社は、IP電話の分野で業界をリードし、通信キャリア向けマルチメディア・コミュニケーションサーバ「CenterStageシリーズ」を2001年6月より販売してきました。加入者500万人を一つのネットワークで運用する世界最大(発表日現在)のIP電話システムを含め、圧倒的な導入実績を元に、さらに高水準の製品となる「CenterStage NX5000」の開発に繋げました。弊社では今後も高信頼性、高性能を徹底追求した各種サーバを開発し、「CenterStage NXシリーズ」としてリリースしていく予定です。

販売計画

価格
ネットワーク構成、収容加入者数によって異なります。
出荷時期
2006年3月22日
販売目標
10億円(初年度)

主な特長

  1. 高信頼性

    サーバ二重化による冗長構成により、故障発生時でも瞬時にもう一方のサーバへサービスを停止することなく引き継ぎ、継続させることができます。また、引継ぎにかかる時間を7秒以内に抑えながら信号再送することにより、引継ぎ中に発生した通話についても切断すること無く通話を確立/継続させることができます。
    また、サーバ切り替えの要因となるハードウェア障害を高速に検出するための監視機能を強化しています。HP Insight Manager Agent(HP IMA) (注7)によるCPUやメモリ、ディスクなど細部にわたるハードウェア監視に加え、独自のハードウェア障害監視機能により迅速な障害検出が可能になりました。
    さらに、ソフトウェアプログラムの変更時でもサービスが維持できるよう、サービス停止を伴わないファイル更新機能や、プログラムの微修正を即時に実施するライブパッチ機構を配備しています。これらの高信頼性を実現する諸機能により、システムの稼働率を局用交換機並の99.9999%(年間停止時間約32秒)まで引き上げることに成功しました。

  2. 高性能・大容量

    不特定多数の加入者から発生する多様かつバースト的サービス要求を高速に処理するためのサービス・エンジンを備えることにより、サーバあたりのサービス提供可能な加入者数を80万まで増やすことに成功しました。このことにより、故障発生率が高く保守管理が複雑なサーバ装置数をネットワーク全体から大幅に削減することが可能になりました。この結果、保守/管理コストを大幅に削減することができます。

  3. 次世代ネットワーク・プラットホームの業界標準である「AdvancedTCA」にも対応

    IA(Intel Architecture)サーバで実績のあるLinux CGL(注8)を採用することにより、設備コストを削減するとともに、AdvancedTCAやブレードサーバといった次世代の標準となるハードウェアにも対応することが可能です。

  4. エンタープライズで実績のあるOracle Real Application Clusters(OracleRAC)を採用

    キャリアグレードのデータベース・システムとしてOracleRACを採用しています。さらにOracleRACの高い性能/信頼性を最大限生かすため、独自のDBアクセス制御機構を実装し、リアルタイムアクセスを実現しています。これにより、電話サービスにも耐えうる高いトランザクション性能と、障害が発生した場合でも正常なDBへの高速アクセス切り替えを実現し、通信キャリアの要求に応えます。
    このCenterStage NX5000におけるデータベース機能はIMSにおけるHSS/HLR(Home Subscriber Server/Home Location Register)機能を提供するものです。

  5. 既存電話サービスから将来のサービス要求に耐え得るサービス・プラットフォーム

    転送電話、代表電話、コールウェイティング、三者通話、ガイダンスサービス等、既存電話サービスと同品位のサービス・アプリケーションを実装し、既存局用交換サービスの継承を実現します。
    また、3GPP(注9)等がIMS標準で規定したISC(注10)インタフェースをサポートしていますので、PoC(プッシュ・トゥ・トーク・オーバ・セルラー)(注11)、マルチメディア・インスタントメッセージングなど新規のサービスやFMC(Fixed Mobile Convergence)(注12)サービスにもSIPアプリケーションサーバ「SipAs™ on WebLogic」(注13)と連携することにより対応していくことが可能です。
    さらに、オールIPのネットワークに相応しい高品位な通話を「eおと®(注14)」によってご提供することも可能です。「eおと」のコンセプトである、"内容を聞き取りやすい良い音"、"耳元で話しているような臨場感"、そして"ささやく声も伝えられるやさしい音"は社会基盤における次世代電話サービスとしての大きな役割を担っていくものです。

システム構成

サーバ
「CenterStage NX5000」 呼制御サーバ if Server DL360
「CenterStage NX5000」データベースサーバ if Server DL580
電話サービスにおける加入者収容数
呼制御サーバ:80万
データベースサーバ:500万
電話サービスにおける性能
100万BHCA(Busy Hour Call Attempt:最繁時呼数)
(弊社従来製品「CenterStage CS」と比べ10倍)

本発表に対して、以下の各企業より賛同をいただいております。

コミュニケーションサーバの需要が急速に増加している現在、モトローラは沖電気工業様が「CenterStage NX5000」のAdvancedTCA対応を進められ、またモトローラのオープン・スタンダード・プラットフォームを選択されたことを歓迎します。SAF準拠のモトローラCentellis3000プラットフォームは、5NINES+のハイ・アベイラビリティー(高可用性)を必要とするアプリケーションをサポートし、沖電気工業様およびそのお客様が、高い付加価値を持ったアプリケーションをTCO (Total Cost of Ownership) を押さえながら、より迅速に市場投入することを可能にします。

モトローラ・インク
エンベデッド・コミュニケーションズ・コンピューティング
本社副社長兼統括責任者
ウェンディ・ヴットーリ

日本オラクル株式会社は沖電気工業株式会社の大規模通信キャリア向けサーバ「CenterStage NX5000」の販売開始を歓迎いたします。「CenterStage NX5000」には「Oracle Database」とそのグリッドコンピューティング技術「Oracle Real Application Clusters」が採用されています。「Oracle Real Application Clusters」によって、膨大な電話サービスアクセスにも耐えうる高いパフォーマンスを発揮し、障害が発生した場合でも正常なデータベースへの速やかなアクセス切り替えを可能にするなど、24時間365日安定稼動を実現することができます。日本オラクルは、「CenterStage NX5000」が普及し、顧客の通信キャリアへの要求に応えることを期待しています。

日本オラクル株式会社
代表取締役社長
新宅 正明

日本HPは、沖電気工業様の「CenterStage NX5000」の発表を歓迎いたします。 日本HPでは、NGNのサービス基盤に適した高可用性・高性能なプラットフォームを構築するにあたり、沖電気工業様と協力してサーバの提供や運用管理の支援を行っていきます。

日本ヒューレット・パッカード株式会社
執行役員 エンタープライズストレージ・サーバ統括本部 本部長
松本 芳武

用語解説

  • 注1:NGN(Next Generation Network)

    ITU-Tで仕様開発中の次世代ネットワークアーキテクチャの名称であり、IP(Internet Protocol)をベースとした次世代通信網。IP網の充実・拡大を前提とし、主にQoS、およびサービス機能とトランスポート機能の分離などが条件とされている。ITU-Tにおける次世代ネットワークの標準化はStudy Group 13(SG13)で前会期(2000-2003年)後半より開始され、2004年からはNGN仕様検討の加速化を図るべくFG-NGN(Focus Group on NGN)と呼ばれる組織のもとで集中的な検討が継続されている。

  • 注2:AdvancedTCA(Advanced Telecom Computing Architecture)

    PICMG (PCI Industrial Computer Manufacturers Group) が策定した通信事業者向け次世代通信機器の業界標準規格。保守性、拡張性に優れたモジュラー型のアーキテクチャ。

  • 注3:Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)

    Oracle社のデータベース・システムにおけるスケーラビリティと高可用性を確立するためのテクノロジー。一つのデータベースを複数のサーバで共有することにより、障害に備えサーバを冗長化するのと同時に、一台のサーバでは処理しきれない程のトランザクションを分散して処理することができる。

  • 注4:IMS(IP Multimedia Subsystem)

    3GPPで規格化されたオールIP移動体コアネットワーク用の音声・映像・データサービスを提供のためのプラットフォーム仕様。IMSは移動網だけではなく、固定網用の標準プラットフォームとしても捉えられている。

  • 注5:HSS/HLR(Home Subscriber Server/Home Location Register)

    IMSで推奨される構成装置の一部。HSSは加入者データを管理するサーバ機能であり、HLRは加入者のロケーション情報を管理するサーバ機能を有する。

  • 注6:CSCF(Call Session Control Function)

    IMSで推奨される構成装置の一部で、呼制御を行うサーバ機能を有する。

  • 注7:HP Insight Manager Agent(HP IMA)

    Hewlett-Packard社のサーバを構成するハードウェアの監視を行うミドルウェア。温度、電源、空冷ファン、メモリなどの詳細にわたるハードウェア状態項目を管理することが可能となっている。

  • 注8:CGL(Carrier Grade Linux)

    エンタープライズ分野や高機能サーバ向けのLinuxをベースとしたオープンソースプロジェクトを支援するための非営利団体(NPO)であるOSDL(Open Source Development Lab)のワーキンググループのひとつ。Linuxを通信事業システムとして使用するための要求条件を策定する。

  • 注9:3GPP (Third Generation Partnership Project)

    第3世代(3G)移動体通信システムの標準化を行う業界団体。欧米のT1、ETSI、日本のARIB、TTC、韓国のTTA、中国のCWTSといった通信標準化団体が基になり1998年12月に結成された。沖電気はTTC(社団法人情報通信技術委員会)の委員として加盟している。
    紹介サイト

  • 注10:ISC (IMS Service Control)インタフェース

    3GPPにおいて標準化が図られるIMS(IP Multimedia Subsystem、3GPP2においてはMMD [Multimedia Domain])のサービスを制御するためのインタフェース。

  • 注11:PoC(プッシュ・トゥ・トーク・オーバ・セルラー)

    携帯端末を使用したトランシーバのようにボタンを押すことで音声を交互にやり取りするサービス形態。初期のIMSサービスのひとつとしてIMS準拠システムでサポートされている。

  • 注12:FMC(Fixed and Mobile Convergence)

    固定電話と携帯電話を融合させたサービス。

  • 注13:SipAs on WebLogic

    沖電気が米国BEAシステムズ社と提携し、SIPアプリケーションサーバ機能をWebLogic Serverに統合したJ2EEアプリケーションサーバ。SIP(RFC3261)、SIP Servlet(JSR116)等の標準仕様に準拠し、既存のWebLogic Server上のアプリケーションや運用監視ツール、開発ツール等の既存資産をそのまま利用できる。
    SipAs on WebLogic紹介サイト

  • 注14:eおと

    沖電気が開発した、従来の電話より広い音声周波数帯域をIPネットワーク上で伝達する技術。IPネットワーク上で音声を伝達するIP電話では、従来のインフラの制約がないために、自由な発想のもとで音質の向上を目指すことが可能である。沖電気では、IP電話ならではの臨場感の高い音声品質を実現する技術を「eおと」と名付け、研究開発を行うとともに、その普及に取り組んでいる。
    eおと紹介サイト

リリース関連リンク

  • CenterStage、eおと は沖電気工業株式会社の登録商標です。
  • SipAsは沖電気工業株式会社の商標です。
  • BEA、BEA WebLogicはBEA Systems, Inc.の商標または登録商標です。
  • LinuxはLinus Torvaldsの米国およびその他の国における登録商標あるいは商標です。
  • OSDLはOpen Source Development Labs, Inc. の商標です。
本件に関する報道機関からのお問合せ先
広報部
電話:03-3580-8950
本件に関するお客様からのお問合せ先
ネットワークシステムカンパニー 企画室
電話:03-5445-6265
  • 各リリースの記載内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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