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2005年4月26日
GSM携帯電話用PCM音源LSI 3機種を同時リリース
世界最小で、和音数と音質の異なる完全互換な音源LSIを5機種に拡大

沖電気工業株式会社(社長 篠塚勝正)は、このたび、GSM方式の携帯電話用 PCM音源(注1)LSI として、和音数(注2)および音質の異なるML2863、ML2872およびML2865の3機種を同時開発し、4月よりサンプル出荷、6月より量産出荷を開始します。既に発売している2機種とあわせ、ピン配置及びソフトウェア互換性のあるシリーズのラインナップが5機種となり、携帯電話の着信音の、各地域や国で異なる音質の好みへの対応の幅を広げました。
世界の携帯電話の6割以上を占めるGSM(Global System for Mobile Communications)携帯電話は、国や地域によって異なる電話番号やキャリアの情報などは取替え可能なSIM(Subscriber Identity Module)カードの中に記憶されており、GSM圏で同じ端末が利用できるという特徴があります。そのため、従来は同じ音質の着信音を用いた端末が世界中で販売されていました。しかし、各地域や国によって着信メロディの趣向も異なっています。例えば、欧米市場では臨場感のあふれる高音質が好まれ、中国等のアジア市場では大音量が一般的に好まれる傾向にあります。このため、音の趣向の違いを解決するために、弊社は置き換えが可能な音源LSIのシリーズ展開を行い、既存製品に新規3機種を加え合計5機種のラインアップがそろいました。本シリーズの商品は自由に置き換えが出来ますので、携帯電話の仕様、販売先に応じて選択・変更をすることが出来ます。また、超小型パッケージのW-CSP(注3)と、一般的に使用されているQFN(Quad Flat Non-leaded)パッケージの2種類をご用意しており、多様な設計環境に対応しています。特にW-CSPパッケージでは世界最小の4.2mm×3.6mmというサイズを実現しました。
なお、本LSIを搭載した携帯電話向けのコンテンツ制作を容易に行えるようにするため、中国/台湾等でセミナーを開催するなどコンテンツプロバイダとの関係を強化してきましたが、今後は新たにインターネット上での楽曲制作ツールのダウンロード、楽曲制作ノウハウの掲載、端末が対応しているフォーマットの情報開示など、世界各国のコンテンツプロバイダへの支援を強化し、豊かな着信メロディが世界中に配信されるための環境構築も強化していきます。さらに将来は、コンテンツプロバイダとのアライアンスにより特定地域でポータルサイトを開設したり、技術レベルの高いコンテンツプロバイダと協力して地域密着コンテンツの制作をしたりするなど、コンテンツサポート内容の充実化もはかっていく予定です。
楽曲制作支援サイト
https://www.oki.com/jp/sisc/swingnringercp/

【商品の概要/特長】
- ピアノやドラム等の楽器音を自然でリアルに再現するPCM音源方式採用
- ML2865/ML2863:64和音、ML2872:32和音
- ML2865/ML2872:高音質wavetable(注4)搭載
ML2863:大音量wavetable搭載
- ML2865/ML2863を72音に、ML2872を40音に拡張できる組込用ソフトウェア提供
- 3.6V 8Ωスピーカ駆動時に 650mW出力可能なスピーカアンプを搭載
- GM(注5)サウンドセットに対応(PAN機能を除くGMシステム・レベル1に対応)
- GM(注6)対応:128音色、GM対応パーカッション:47音色、計175音色を搭載
ML2863はさらに中国伝統楽器13音色を加えた計188音色を搭載
- 効果音や人声の再生用にPCM(注7)および2bit/4bit OkiADPCM(注8)シンセサイザ内蔵
- SMF(注9)、沖電気独自の楽曲フォーマット等に対応
- 輝度調節可能なLEDドライバ内蔵
- 1.8V低電圧CPUインターフェース対応
| 開発コード | 商品名 | 発表時期 | 和音数 | 出力 | 音質 |
| MS-64S | ML2865 | 2005年4月発表 | 64 | ステレオ | 高音質 |
| MS-32S | ML2872 | 2005年4月発表 | 32 | ステレオ | 高音質(ML2865と同じ) |
| MB-64S | ML2863 | 2005年4月発表 | 64 | ステレオ | 大音量、中国音色搭載 |
| MB-32S | ML2871 | 量産中 | 32 | モノラル | 大音量(ML2863と同じ) |
| MB-16S | ML2873 | 量産中 | 16 | モノラル | 大音量(ML2863と同じ) |
【販売計画】
| 商品名 | ML2865 | ML2872 | ML2863 |
| 和音数 | 64 | 32 | 64 |
| サンプル価格 | 700円 | 650円 | 650円 |
| サンプル出荷時期 | 2005年4月 | 2005年4月 | 2005年4月 |
| 量産出荷予定 | 2005年6月 | 2005年6月 | 2005年6月 |
| 評価ボード出荷時期 | 2005年4月 | 2005年4月 | 2005年4月 |
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【仕様】
- 動作周波数:
- 2.7MHz〜34MHz
- 駆動電圧:
- 2.7V〜3.6V
- シーケンサ:
- 内蔵
- FIFOメモリ:
- 楽曲データ再生用効果音リアルタイム再生用ADPCM用を内蔵
- パッケージ:
- 32pin QFN(5mm×6mm)、36pin W-CSP(4.2mm×3.6mm)
【用語解説】
- (注1) PCM音源:
- サイン波や矩形波から楽器の擬似音を合成する方式と違い、実際の楽器の音をそのままサンプリングしたデータを用いる音源方式。リアルで豊かな音色表現が可能であることを特長としている。wavetable音源とも呼ばれる。
- (注2) 和音数:
- 音楽用語での和音の意味とは異なり、携帯電話の着信メロディ用途での和音は、同時に発音する音の数を表す。
- (注3) W-CSP(Wafer level Chip Size Package):
- ウェハ状態で一括してパッケージングを行う技術。チップと全く同じ外形寸法にまでLSIパッケージを小型化できる。
- (注4) wavetable:
- MIDI音源や電子楽器で利用されている発音方式。
生音などからサンプリングした音色データをROMファイルに格納し、発音時にD/A変換して再生する。音質は、音色データ用ROM容量、そこに格納する音色データの作成方法、サンプリング周波数や、音源の方式に左右される。
- (注5) GM(General MIDI):
- 同一楽曲データを異なるMIDI(Musical Instrument Digital Interface)装置で再生するとき、同様な音楽が再現できるようにGMが考案され、業界標準として全世界で広く普及している。現在、流通している電子楽器やカラオケ用演奏データのほとんどは、GMをベースにしており、GMに対応すればこれらのコンテンツが利用可能となるメリットがある。
- (注6) PAN:
- 音を左右に動かす機能。
- (注7) PCM(Pulse Code Modulation):
- パルス符号変調。
音声信号をデジタル化するために使用される最も一般的な方式。ADPCM(Adaptive Differential Pulse Code Modulation):- 適応型差分パルス符号変調。
音が連続的に変化すること利用して、直前に数値化したデジタルデータとの差を記録する音声圧縮技術。OkiADPCMは沖電気独自で開発した方式である。
- (注8) ADPCM(Adaptive Differential Pulse Code Modulation):
- 適応型差分パルス符号変調。
音が連続的に変化すること利用して、直前に数値化したデジタルデータとの差を記録する音声圧縮技術。OkiADPCMは沖電気独自で開発した方式である。
- (注9) SMF(Standard MIDI File):
- MIDI規格の音楽データを扱う際の標準的なファイル形式。
楽曲データを編集するソフトウェアやプレーヤの多くがSMFフォーマットに対応しており、異なるエディタのユーザ間でデータをやり取りする場合や、不特定多数の人にデータを公開する用途に適している。GMで作られた曲のほとんどがSMFフォーマットである。

沖電気では、思わず踊り出したくなるような音楽を奏でる沖音源LSIを表す「Swing'nRinger(TM)」(スウィンギンリンガー)の愛称のもと、自然でリアルな音を再現するPCM方式の音源LSIを世界の携帯電話機市場に提供しています。
- Swing'nRingerは沖電気工業株式会社の商標です。
- その他、記載されている会社名、製品名は一般に各社の商標または登録商標です。
本件に関する報道機関からのお問合せ先
- 広報部
- 電話:03-3580-8950
本件に関するお客様からのお問合せ先
- シリコンソリューションカンパニー 販売本部企画部 第二チーム
- 電話:03-5445-6027 / Email:semi-salesjp@oki.com
各リリースの記載内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。