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2005年3月28日

密閉された装置内で4割の温度低減を実現する放熱部品『X CooL(TM)』を開発

軽量化と弾力性を実現し部品への圧力ストレスを低減


従来型のヒートシンク(左)と
小型軽量を実現したX CooL(右)

沖電気工業株式会社(社長:篠塚勝正)は、このたび、熱対策を必要とする電気・電子部品に対して圧力などのストレスを与えずに温度上昇を約4割低減する軽量で弾力性をもつ放熱部品「X CooL(TM)」を開発し、販売を開始します。本製品は、熱放射(注1)と熱伝導(注2)の性能を兼ね備えた「まず貼る一番(R)ハイブリッドシート」(注3)の応用商品です。本年4月より出荷を開始し、2005年度に「まず貼る一番」シリーズで10億円の販売を計画しています。

従来、放熱対策部品としてはヒートシンク(注4)が一般に使用されていました。ヒートシンクは冷却ファンを使用して広いスペースの確保できる場所では効果的ですが、密閉されファンが使用できない箇所や、スペースの限られた電子機器では高い放熱効果は発揮できずにいました。弊社はかねてよりこの課題に取り組み、密閉された電子機器の中でも高い効果を発揮する放熱部品「まず貼る一番」シリーズを開発してきました。

新製品「X CooL」は、熱放射と熱伝導の性能を兼ね備えた従来製品「まず貼る一番ハイブリッドシート」に特殊形状加工を施し、内部に円筒形の弾力性フィンを配置した放熱部品です。薄型で柔軟なシートから構成されることより、軽量で弾力性をもち、従来のヒートシンクでは、デバイスへの圧力ストレスを理由に敬遠されてきたデバイスとケース間への挟み込み接続を可能とし、冷却ファンなしで高い放熱効果を実現しました。

また、密閉された装置内において、ヒートシンクの約40%の体積、1/8の重量で同等の放熱効果を実現しており、従来のヒートシンクからの代替として、放熱対策部品の軽量、小型化を可能とします。また、デバイスの熱損失抑制を可能とし、電気・電子部品及び装置の小型軽量化、静音化、長寿命化、高機能化、省エネルギー化に貢献します。

弊社では、まず電気・電子機器市場を中心に販売を開始します。また、今後も新製品開発を継続すると同時に従来製品と併せ、放熱ソリューションを提供していきます。

【販売計画】

価格:
オープン
出荷時期:
2005年4月
販売目標:
年間10億円(「まず貼る一番」シリーズ全体)

【X CooLの主な特長】

  1. 高い放熱特性
    • セラックα(R)(注5)の放射熱伝達:熱エネルギーの電磁波変換を利用した放熱(塗膜放射率 0.96)
    • 銅の熱伝導伝達:熱エネルギーの伝導を利用した放熱(熱伝導率 398W/m・℃)
  2. 部品動作熱の冷却により熱損失を低減
  3. 放熱方式:部品−ケース間への挟み込み放熱方式(接触型放熱)
  4. 放熱部品として軽量化と弾力性を実現(ハイブリッドシートを特殊形状加工した弾力性フィンをもつ放熱部品)

【X CooLの放熱メカ二ズム】

【X CooLの性能】

【用語解説】

注1:熱放射
熱エネルギーの電磁波変換による熱放出。
注2:熱伝導
熱エネルギーによる固体分子運動の伝播による熱放出。
注3:まず貼る一番ハイブリッドシート
液体セラミック塗料「セラックα」を薄型銅箔に塗り薄型シートにしたもの。「ハイブリッドシート」は「セラックα」による高い熱放射の性能と薄型銅箔による熱伝導の性能を兼備えた放熱材料。また、0.2mmの薄さで柔軟性をもち、折り曲げやプレス抜き等での切断加工が可能である為、様々な形の放熱シートとして、必要なところに自由に貼ることが可能。これにより、動作中に発する高熱を15〜30%程度低減。
注4:ヒートシンク
放熱のために使われる金属製の板のこと。発熱のために誤動作する可能性のある部品の冷却に使用される。冷却ファンと組み合わせて利用されることも多い。
注5:液体セラミック塗料「セラックα」
熱を遠赤外線に変換して放熱するセラミックの優れた放射特性を活かしつつ、常温レベルで50µm〜150µmの薄膜形成を可能とした環境にやさしい無機系塗料。また、電気・電子部品の発熱対策で最も必要とされる80℃前後において、0.96という極めて高い熱放射率を有する。


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