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2005年3月3日

世界最小サイズパッケージの汎用ARMマイコンを開発

セキュリティ機能を強化し内蔵FlashROMに書かれた情報盗難を防止

ML67Q4060シリーズ 外観写真

沖電気工業株式会社(社長:篠塚勝正)は、このたびW-CSPパッケージ(注1)を採用することでARM(R)マイクロコントローラ(以下マイコン)として世界最小サイズを実現したML67Q4060シリーズの販売を開始します。また本新製品に外部メモリを接続できるように仕様拡張したML67Q4050シリーズも同時に開発しました。高機能リモコン、ワイヤレスヘッドセット、デジタル家電、カードリーダ市場をターゲットに、2005年3月サンプル出荷、2005年6月量産出荷を開始し、2シリーズ合わせて月40万個の出荷を目指します。

新製品の2シリーズは、ARM7TDMI(R)をコアとし、弊社のシステムLSI統合開発プラットフォームµPLAT(R)-7Bをベースに開発された32ビット汎用1チップマイコンです。豊富な省電力モードにより、電池の使用を前提としたアプリケーションへの応用に向いています。特にML67Q4060シリーズは、W-CSP技術により最小サイズのパッケージを実現しており、高機能・多機能リモコンやワイヤレスヘッドセットのように実装面積に制限があり小さなパッケージを必要とするアプリケーションに最適です。

また、弊社のARMコアを搭載した汎用システムLSIとして初めて内蔵FlashROMに書き込んだプログラムやデータを容易に第三者に盗まれることを防ぐセキュリティ機能を搭載しました。本セキュリティ機能は、特定のオペレーションによってJTAGインタフェイス(注2)を使用できなくし、プログラムやデータの読み出しを防止するもので、セキュリティのための情報を保管しておきたいカードリーダや、課金情報を保管したいメータなどに最適です。

ARM CPUは、高性能、低消費電力、高コード効率の特長により、国内外で多くの携帯電話や携帯情報端末などに採用されています。今後も弊社では、ARM CPUの特徴と、W-CSPなどの小型化技術や、SOIなどの低消費電力技術といった得意技術を活かし、パーソナル・モバイル市場むけLSIの開発を進めていく計画です。

なお、本新製品は3月8日から米国サンフランシスコで開催されるEmbedded Systems Conference 2005 San Francisco(ブース番号:810)に出展します。

【販売計画】

サンプル出荷開始時期:
2005年3月
量産出荷開始時期:
2005年6月
評価ボード出荷開始時期:
2005年3月
販売個数:
月40万個

【商品の仕様概略】

ML67Q4060 / ML67Q4061

CPU
ARM7TDMI
動作周波数
33MHz
内蔵ROM
ML674060:64KB FlashROM
ML674061:128KB FlashROM
内蔵RAM
16KByte
シリアルインタフェイス
SPI 2ch,
I2C(注3) (Master/Slave)1ch,
I2S(注4)(512byte buffer)1ch,
UART(注5) 1ch,
UART(16550A互換, 16Byte Buffer)2ch
リアルタイムクロック
32bit 1ch
割り込みコントローラ
内部要因 28, 外部要因 5
タイマ
システムタイマ 1, 多機能タイマ 6, WDT 1
その他の周辺機能
DMAコントローラ 2ch, GPIO(注6) 40ch, ADC 10bit 4ch
消費電力制御機能
Standby/Halt/機能単位のクロック停止, クロックギア
電源電圧
2.25〜3.6V(2.25V単一電源動作)
動作温度範囲
−40〜+85℃
パッケージ
64pin LQFP, 84pin LFBGA, 64pin W-CSP
W-CSPパッケージサイズ
5.09×4.84mm

ML67Q4050 / ML67Q4051

CPU
ARM7TDMI
動作周波数
33MHz
内蔵ROM
ML674050:64KB FlashROM
ML674051:128KB FlashROM
内蔵RAM
16KByte
外部メモリコントローラ
ROM, FlashROM, SRAM, SDRAM, I/Oデバイス
パッケージ
144pin LFBGA

(その他はML674060/61と同じ)

【用語説明】

(注1)W-CSP:Wafer level Chip Size Package
半導体パッケージ技術の一つで、ウエハ状態のままの大きさでパッケージを行うことができる。装置の小型化・高密度化を進める技術として、最新のデジタル家電や携帯電話を中心として急激に普及が進んでいる。
(注2)JTAGインタフェイス:
JTAG は、国際標準規格IEEE 1149.1 として普及している。JTAGインタフェイスは本来、ボード・テスト用に考案されたものであるが、その機能的特徴からICの内部テスト、PLDのISP、CPU のソフトウェア・デバッグ用途にも使われる。
(注3)I2C:
Inter Integrated Circuitの略。2本の信号線によって、比較的近い場所にあるデバイス間の情報伝達を行うためのインタフェイス。
(注4)I2S:
The Inter-IC Sound Bus。音声データ通信に用いられるシリアル通信のインタフェイス。
(注5)UART:
Universal Asynchronous Receiver Transmitterの略。シリアルポートなどに使われる通信回路。CPUから送られてくるパラレル信号をシリアル信号に変換したり、周辺機器から送られてきたシリアル信号をパラレル信号に変換したりする。
(注6)GPIO:
General Purpose Input/Output Portの略。汎用ポート。


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