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2005年2月3日
小型10ビット回路技術の開発に成功

沖電気工業株式会社(社長:篠塚勝正)は、このたび10億色の高画質を実現する大型TFT液晶ディスプレイ用ソースドライバLSI(注1)を開発し、世界で初めて今月より量産出荷を開始しました。今回量産出荷を開始した新製品「ML9156」は、現在各社で量産されているドライバLSIの8ビット入力1670万色表示に対し、10ビット入力10億色表示と約60倍の高画質を実現します。弊社は、高画質化・高機能化が進む液晶テレビ市場をターゲットに、ドライバLSIで2006年度150億円の売上を目指します。
液晶ディスプレイは、薄型、高画質、軽量、低消費電力などの特徴をいかし、さまざまな分野に急速に浸透しています。近年は液晶テレビへの普及も顕著となり、これに伴って液晶ディスプレイへ映画鑑賞用の高画質が要求されるようになってきました。高画質化実現にはドライバLSIの10ビット化が必要ですが、従来技術ではチップ面積の大きな割合を占めるD/Aコンバータ回路(注2)が、現行の8ビットドライバLSIの4倍の面積となり高価格となるため、普及への大きな課題となっていました。
新製品の10ビットドライバLSIは、D/Aコンバータ回路部分の面積増加を約1.3倍に抑制するという画期的な10ビット回路技術の開発に成功し、普及価格帯のコストによる量産化を実現したものです。また、従来の8ビットドライバLSIの最大256階調から最大1021階調にまで向上させたため、より深みのある豊かな色再現と暗いシーンの微妙な黒の差も表示でき、映画などの暗いシーンも美しく表現します。
また、液晶パネルは多様化が進んでおり、広視野角・高速応答など高い表示品質を得るためのさまざまな液晶が開発されています。それぞれの液晶は一般的に駆動電圧が異なりますが、本製品は最大液晶駆動電圧が10V〜16.5Vと広い電圧範囲をカバーしており、幅広い種類の液晶パネル駆動電圧に対応することができます。また、データ信号のインタフェースには、RSDS(R)インタフェース(注3)を採用しており、低EMI(注4)を実現しています。さらに、さまざまな解像度に対応できる出力選択機能を搭載しており、大型液晶テレビで主流のWXGA、HDTV(注5)だけでなく、XGA、SXGA、SXGA+など多くの解像度パネルに適用できます。
弊社では、今回量産出荷を開始した新製品の東芝松下ディスプレイテクノロジー株式会社殿への納入を開始しました。なお、弊社の液晶ディスプレイ用ドライバLSIは、大画面を駆動する能力や信頼性が高く評価され、22インチ以上の大型液晶テレビ市場において25%と高いシェアを獲得しています。今後も、これまで培ってきた技術をさらに進化させ、液晶ディスプレイの高画質化や高信頼性に貢献できるドライバLSIをタイムリーに提供してまいります。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 駆動出力数 | 384/414/420ch |
| 液晶駆動電圧 | 10〜16.5V |
| ロジック電圧 | 2.7〜3.6V |
| 階調数 | 1021 |
| ガンマ補正電圧 | 20入力 |
| インタフェース | RSDSインタフェース(15ペア) |
| クロック周波数 | 85MHz |
| 極性制御 | ドット反転 / nライン反転 |
| パッケージ | TCP / COF |
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