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2004年10月6日

電子部品の発熱を30%低減するハイブリッド放熱材「ラジクール(TM)」を開発

超薄型銅箔と熱放射材の複合素材で0.2mmの薄さを実現

沖電気工業株式会社(社長:篠塚勝正、本社:東京都港区)は、沖電線株式会社(社長:榊 靖夫、神奈川県川崎市)と共同で、このたび熱放射(注1)と熱伝導(注2)の両方の熱低減性能をもち、電気・電子部品が動作中に発する高熱を約30%低減するハイブリッド放熱材「ラジクール(TM)」の開発に成功しました。機器の軽薄短小化、密閉構造化がすすみ、一層の熱対策が要望されている電気・電子部品市場へ向けて、11月より出荷を開始し、2005年度に放熱材関連で20億円の販売を計画しています。

本製品は、先に沖電気とセラミッション株式会社(社長:太田 明、本社:東京都港区)が共同開発した、塗るだけで高い熱放射特性を実現する液体セラミック放熱塗料「セラックα(R)」の応用製品です。「セラックα」は、熱を遠赤外線に変換して放熱するセラミックの優れた放射特性を活かしつつ、常温レベルで50µm〜150µmの薄膜形成を可能とした環境にやさしい無機系塗料です。

新製品「ラジクール」は、「セラックα」を薄型銅箔シートに塗りシール化したもので、シートタイプの「ラジクールシート」とリングタイプの「ラジクールリング」の2種類があります。沖電線の持つFPC(フレキシブル基板)開発技術により、0.2mmの薄さと、折り曲げやひっぱりに強いフレキシブル性を実現しました。「セラックα」の持つ高い熱放射率による約20%の熱低減に加え、薄型銅箔の持つ高い熱伝導の性能による約10%の熱低減をあわせた新しい発想の放熱材で、電気・電子部品が動作中に発する高熱を最大30%低減します。また、ポリイミドを使用したことで、折り曲げやひっぱりに強く、ハサミやプレス抜きでの切断加工ができるため、様々な形の放熱シールとして、必要なところに自由に貼ることができます。さらに、難燃性にも優れ、電気・電子部品の放熱対策に最適です。

また「ラジクール」の使用により、従来熱対策に使われているヒートシンクが不要となり、機器の小型化に貢献します。特に騒音やスペースの都合で冷却ファンを使用できない機器では、大型のヒートシンクが使われており、「ラジクール」への移行により大幅な小型軽量化が実現します。さらに、部品の熱損失を抑制できるため、電気・電子部品及び装置の長寿命化、高機能化、省エネルギー化を実現します。

(注1)熱放射:
熱エネルギーの電磁波変換による熱放出。
(注2)熱伝導:
熱エネルギーによる固体分子運動の伝播による熱放出。

【販売計画】

標準価格:
オープン
出荷時期:
2004年11月
販売目標:
年間20億円(2005年度)
ラインナップ:
ラジクールシート、ラジクールリングの2種類

【ラジクールの主な特徴】

  1. 30%の高い放熱効果
    • セラックαの放射熱伝達 熱エネルギーの電磁波変換を利用した放熱(塗膜放射率0.96)
    • 銅の熱伝導伝達 熱エネルギーの伝導を利用した放熱(熱伝導率398W/m・℃)
  2. 0.2mmの超薄型でやわらかく優れた柔軟性:ハサミで切れて、ほとんどの素材へ貼り付け可能
  3. 部品動作熱の冷却により熱損失を低減
  4. 優れた信頼性:電子通信機器レベルの高信頼性試験に合格
  5. 無機系素材を使用して環境性能に優れており、グリーン調達に対応

【ラジクールの構造と放熱メカニズム】

ベース層のポリイミドの上に熱伝導層の銅と熱放射層のセラックαを重ね、セラックαによる熱放射と銅による熱伝導という2つの放熱ルートを実現しています

【放熱効果の比較】

放熱効果の比較のイメージの説明

【測定条件】

  • 周囲温度:25℃
  • 測定環境:無風
  • 筐体サイズ:100×100×100mm
  • 筐体材質:SUS304
  • 発熱ICサイズ:30×30mm(240ピンQFP)
  • IC入力電力:1.5W

【沖電線株式会社概要】

本社:
神奈川県川崎市中原区下小田中2-12-8
電話:
044-754-4360
代表者:
榊 靖夫
創業:
昭和11年7月
資本金:
43億円
従業員数:
409名
事業内容:
電信用各種電線・通信ケーブルならびに電子機器部品の製造および販売

【セラミッション株式会社概要】

本社:
東京都港区南青山2-12-15
電話:
03-3423-5588
代表者:
太田 明
創業:
平成14年4月10日
資本金:
2億1700万円
従業員数:
9名
事業内容:
液体セラミックの研究・開発、特許権の取得・保有・運用、製造及び販売


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