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2004年7月14日

業界初、プリント基板の「ダイレクトシンボルマーク印刷ライン」を開発
〜年間使用していた化学物質を390kg削減〜

沖電気工業株式会社(社長:篠塚勝正)のプリント基板製造拠点である沖プリンテッドサーキット株式会社(社長:高草木秀夫、本社:新潟県上越市、以下OPC)は、このたびスクリーン版(注1)を使わずにプリント基板上に電子部品のシンボルマークや回路記号等の文字や線を直接印刷する「ダイレクトシンボルマーク印刷ライン」を業界に先駆けて開発し、量産を開始しました。7月より少量生産品への全面展開を開始します。本ラインの導入により、390kg/年の化学物質削減と12,000枚/年のプラスチックフィルムの廃棄削減およびシルク版の削減が可能となります。

プリント基板の表面には、お客様が電子部品を基板にはんだ付けする際に部品の種類や向きなどを間違えないように、部品のシンボルマークや基板番号等が印刷されています。一般にプリント基板工場では、量産性に優れたシルクスクリーン印刷(注2)を採用していますが、本印刷方式では有機溶剤を含むインキが多量に無駄となり廃棄されるという環境上の問題や、基板ごとにスクリーン版を作る必要があり、これに時間がかかるため納期が長くなる等の問題がありました。

今回、OPCが開発した「ダイレクトシンボルマーク印刷ライン」は、インクジェット方式により基板表面に直接文字や線を印刷するものです。ネットワークを介してCADシステムから直接生産ラインに印刷データを送る機能と、横河電機株式会社(社長:内田勲、本社:東京都武蔵野市)が開発した「DAMS (Direct Auto Marking System) 」のダイレクト印刷機能を融合し、基板両面への印刷を可能とする生産ラインを実現しています。

本ラインでは、インクジェット方式により基板表面に直接印刷するためインクの無駄がなくなり、ほぼ100%の有効使用が可能となります。また、スクリーン版を使用しないため、版を製作する時に使用する乳剤や、版の洗浄に使用する洗浄剤など化学物質の全廃が可能となり、廃棄物も削減できます。さらに基板製造納期の短縮や、スクリーン版製作コストの削減、保管スペースの削減による業務効率の向上などのメリットもあります。

2004年1月よりOPCでは「ダイレクトシンボルマーク印刷ライン」の試験稼動を開始し、4月より量産品の製造に本ラインを利用するなど徐々に生産量を拡大してきました。7月からは少量生産品についてはすべて本生産ラインで製造しています。この結果、インクと版の洗浄剤で390kg/年の化学物質削減と12,000枚/年のプラスチックフィルムの廃棄削減およびシルク版の削減が可能となりました。

OPCは、1998年にISO14001を取得するなど、これまで様々な環境活動を積極的に行なってきました。今後、OPCでは「ダイレクトシンボルマーク印刷ライン」の高速化による対象製品の拡大に注力し、さらなる環境負荷の削減に努めていきます。

【沖プリンテッドサーキットの概要】

会社名:沖プリンテッドサーキット株式会社
所在地:新潟県上越市福田町1番地
代表者:取締役社長 高草木 秀夫
設 立:1985年2月1日
従業員数:245名
生産品目:高密度多層プリント基板の設計、製造

 
ダイレクトシンボルマーク印刷ライン外観

用語解説:
注1 スクリーン版:
プリント基板へ文字や電子部品のシンボルマークを印刷するシルクスクリーン印刷工程で使用するもの。アルミ製の枠に張られたナイロンやテトロンのメッシュ状の布に感光乳剤を塗り、写真製版により印刷する文字や図形と同じ形状の穴を布に開け、印刷するときはこの開口部からインキを押し出す。

注2 シルクスクリーン印刷:
謄写版と同じ孔版印刷方式に属する印刷方式で、スクリーン版の開口部からインキを押し出すことによって開口部と同じ文字や線を印刷する。


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