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2004年5月13日

沖電気工業株式会社
CompXs Inc.

世界初IEEE802.15.4完全準拠、ZigBee(R)対応2.4GHzワンチップLSIを開発
〜次世代の近距離無線ネットワークLSI開発で提携〜

ML7065 沖電気工業株式会社(社長:篠塚勝正、本社:東京都港区、以下 沖電気)と米国CompXs Inc.(チェアマン兼C.E.O.:Bhupender Virk、本社:カリフォルニア州サンタクララ市、以下CompXs社)は、世界で初めて、次世代の近距離無線ネットワーク技術であるZigBee(R)(注1)に対応しIEEE802.15.4に完全準拠した、2.4GHz 無線部、PHY(注2)部、MAC(注3)部内蔵ワンチップLSI「ML7065」の開発に成功しました。本LSIは、両社が2002年12月に締結したライセンス契約に基づき、CompXs社から技術導入して沖電気が開発したものです。生産は沖電気が行い、2004年5月にサンプル出荷、10月に量産出荷を開始する計画で、05年度にシェア50%、100万個の出荷を見込んでいます。

ZigBeeは、主に家電製品間のデータ転送を目的に開発された無線通信規格で、単3乾電池で約2年間駆動するなどBluetooth(R)よりも低消費電力、低コストを実現するものとして注目されています。また、家電製品やビル、道路などに組み込むだけで簡単に無線ネットワークを構築でき、電源の制御や温湿度センサーの情報などを管理できるため、ユビキタスセンサーネットワーク(注4)を実現する技術としても注目されています。物理層の標準化をIEEE802.15.4が、アプリケーション層の標準化をZigBee Allianceが規定しています。

今回開発したLSIは、沖電気の得意なアナログデジタル一体化技術を活かし、従来別チップのホストCPUで制御していたデジタル回路のMAC部、PHY部と、アナログ回路の無線部をワンチップ化したものです。通常LSIは、消費電力を低減するために、ネットワークの状態を常に監視してチップ内の必要な回路だけを動かしています。このネットワーク情報をPHY部と頻繁に高速で通信しているMAC部をチップ内に取り込むことにより、外部のホストCPUとのデータ通信を大幅に簡素化することが出来ます。このため、LSIの端子数を削減してパッケージサイズを小型化するとともに、高速化と消費電力低減を実現しました。また、ホストCPUに余裕が生まれ、搭載機器のメモリサイズが削減できるため低コスト化が可能となりました。

両社は本LSIを使用して、温湿度センサーの親機と子機数台をZigBeeにより接続して遠隔管理する、ユビキタスセンサーネットワークのデモキットを共同開発し、拡販活動を行っていきます。本デモキットは、センサーを任意に移動させることにより必要な場所だけを快適にし、空調や照明のエネルギー効率を向上できるシステムのほか、防犯システム、火災報知器などにも応用できるものです。チップ内部で使用中の回路にだけ電流を流す低電圧動作や、アプリケーションの使用状況に合わせたセンサーからネットワークへのアクセスサイクル最適化制御など、沖電気独自の低消費電力化機能を活かし、単3乾電池2個で一年以上使用できる低消費電力性能を実現しています。

今後両社は、沖電気のプロセス技術、高密度パッケージ技術、低消費電力技術、などのコア技術とCompXs社のノウハウを基盤に、企業向けユビキタスセンサーネットワークにフォーカスした、小型・高速・高周波・低消費電力のワイヤレスLSIを開発していきます。

【ML7065の主な特長・仕様】

  • 世界初のIEEE802.15.4 2.4GHz RF+PHY/MAC内蔵ワンチップLSI
  • Host CPUとの接続は同期シリアルインターフェース
  • 乾電池での長時間駆動可能な低消費電力
  • 0.22マイクロメートル低リークCMOSプロセス
  • パッケージサイズ:7mm×7mm

【CompXs社概要】

会社名:CompXs Inc.
所在地:米国カリフォルニア州 サンタクララ市
チェアマン兼C.E.O.:Bhupender Virk
設立:2001年
従業員数:11名
事業内容:無線通信に関わるソリューションの開発、ライセンシングおよびライセンスサポート
URL:http://www.compxs.com/

【用語説明】

(注1)ZigBee:
短距離無線通信規格の一つ。Bluetoothよりも低速で伝送距離も短いが、代わりに省電力で低コストという利点がある。家庭の場合、照明からホームセキュリティシステムまで、すべてを無線でコントロール可能なネットワークを構築できるようになる。物理層のインターフェースにはIEEE 802.15.4が使われ、無線LAN規格のIEEE 802.11bと同じ2.4GHz帯の周波数帯域を16のチャンネルに分割して利用する。データ転送速度は最大250kbps、伝送距離は最大30m、一つのネットワークに最大64,000個の機器を接続できる。

(注2)PHY:
physical layerの略称。
OSI参照モデルの第1層に位置し、ケーブルの材質やコネクタ形状、およびデータと電気信号の相互変換方式(電圧などの規定)などネットワークの物理的な接続・伝送方式を定めたもの。

(注3)MAC:
Media Access Control layerの略称。
LANのフレーム構造やアクセス手法(例えばCSMA/CD)を規定するもので、ネットワークのOSI参照モデルにおけるデータ・リンク層の一部分に相当する。

(注4)ユビキタスセンサーネットワーク:
ビルの中や物流、街中の道路や橋、山や川などさまざまな場所に、温度、湿度、振動など周囲の環境を検知するセンサーに小型の無線機を組み合わせたものを設置してネットワークで接続するもの。これにより「いつでも」「どこでも」知りたい情報を入手できるなど、さまざまなサービスが提供できるようになる。



  • Bluetoothは、The Bluetooth SIG Inc.の登録商標です。
  • ZigBeeは、Koninklijke Philips Electronics N.V.の登録商標です。
  • その他本文に記載されている会社名、製品名は一般に各社の商標または登録商標です。



本件に関する報道機関からのお問い合わせ先

沖電気工業株式会社 広報部 電話:03-3580-8950

CompXs Inc. 井上明子
電話:+1-408-986-8844 / Email:press@compxs.com(日本語対応可)

本件に関するお客様からのお問い合わせ先

沖電気工業株式会社 シリコンソリューションカンパニー販売本部 企画部第二チーム
電話:03-5445-6027 / Email:semi-salesjp@oki.com

CompXs Inc. 井上明子
電話:+1-408-986-8844 / Email:press@compxs.com(日本語対応可)

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