沖電気工業株式会社(社長 篠塚勝正)は、このたび、弊社のシステムLSI開発における統合化プラットフォーム「µPLAT(R)」のシリーズを強化し、CPUにARM946E-STMを採用したµPLAT-946を開発しました。µPLAT-946および対応する開発環境、プロトタイピングボードの提供を2004年4月より開始いたします。
弊社ではこれまでシステムLSI開発プラットフォームとして、µPLAT-7B, µPLAT-7C, µPLAT-7D, µPLAT-92をリリースしておりますが、お客様の多様なニーズに応えるために、ARM946E-Sベースのハイエンドプラットフォームを新たに開発いたしました。また、本プラットフォームを使用したシステムLSIの開発及びデバッグをサポートするため、開発環境及びプロトタイピングボードも同時にご提供していきます。
【商品の概要】
- µPLAT-946
µPLAT-946は、CPUにARM946E-Sを採用し、OS実行に必要な周辺機能を付加した高機能制御用途向けのハイエンドプラットフォームです。ARM946E-Sコアは、高性能、低コスト、低消費電力が要求される広範囲なエンベデッドアプリケーションに適したマクロセル(注1)で、ARM9E-STM CPUコアと命令キャッシュ及びデータキャッシュを内蔵しています。また、密結合メモリインタフェース(注2)、AMBA(TM) AHBバスインタフェース、リアルタイムOS(RTOS)をサポートしているメモリ保護ユニットを有しています。
µPLAT-946は、現行µPLATシリーズと同様のAMBA AHB Systemに加えて、システム内における複数のマスタ/スレーブ間で並列にアクセスを可能とするMulti-Layer AHB Systemを提供します。新たに加えられたMulti-Layer AHB Systemを用いることにより、マルチマスタ・システムにおいて、バス帯域幅を増加させることができ、システムのトータル性能を大幅に向上することができます。Multi-Layer AHB Systemは、現行のAMBA AHB System 仕様と完全な互換性を持っているため、AMBA相互接続をベースとした設計者のアーキテクチャ選択肢を広げることが可能となります。
【主な用途】車載情報機器、デジタルオーディオ、携帯電話など。
- µPLAT-946 開発環境
µPLAT-946開発環境は、µPLAT-946コアを含んだシステムLSIのサンプルモデル、テストベンチ及びテストプログラムにより構成されており、お客様の回路やIPを追加することにより、様々なシステムLSIを短期間で開発することが可能となります。本開発環境には、システムバスの構成として、従来のµPLATシリーズと同様のAMBA AHB Systemに加え、バス帯域幅を広くすることが可能なMulti-Layer AHB Systemの2種類のモデルを用意しました。システムバスの構成を選択してご使用いただくことにより、お客様のご要望に合わせたシステムLSIを短期間で開発することが可能となります。
- µPLAT-946 プロトタイピングボード
µPLAT-946プロトタイピングボードは、システム開発の初期段階において、FPGAにユーザ回路を搭載し、試作サンプルチップと同等の機能を実現可能な、ハード/ソフト検証用の評価ボードです。試作サンプルチップの完成以前の早い段階で、実チップと同等のハードウェアを実現でき、実チップに極めて近い条件でのハード及びソフトの開発に早期着手できます。
本発表に関してアーム株式会社殿より以下のご賛同をいただいております。
今回発表された沖電気工業株式会社様の最新の「µPLAT-946」は、次世代の車載情報機器やデジタルオーディオ、携帯電話等の開発に、新しいレベルの革新を実現するでしょう。このプラットフォームに搭載されているARM946E-Sコアは、高度なメディア処理機能を持ち、車載情報機器やデジタル家電分野において、世界中で採用されています。両社は従来のARM7(TM)コアを含むARM(R)コアをベースとした数多くのシステムLSIソリューションの幅広い提供を行ない、今後も、継続的な協力体制を推進していきます。
アーム株式会社 代表取締役社長 石川滝雄
| (注1) | マクロセル:複数のセルを組み合わせた大規模な回路ブロック |
| (注2) | 密結合メモリインタフェース:オンチップで高速に動作するよう最適化したローカルメモリインタフェース |
【補足】
µPLAT:沖電気のシステムLSI開発プラットフォームで、「シリコンプラットフォーム」、「ソフトウエアプラットフォーム」、「サポートプラットフォーム」の3つの基本プラットフォームから構成されております。「シリコンプラットフォーム」は、ARM CPU、外部メモリコントローラ、タイマ、割り込み制御など、リアルタイムOS(RTOS)が動作するための最小限機能と、拡張部としてIPを簡単につなげられるAMBA AHBインタフェースを搭載しています。「ソフトウエアプラットフォーム」は、µITRONをはじめとしたRTOSと、標準インタフェースの上で簡単にご利用いただけるミドルウエアを用意しています。また「サポートプラットフォーム」は、ソフトウエア開発キット、LSI開発キット、プロトタイピングボードが用意されています。
- ARMおよびARM7TDMIは、ARM社のEUおよび米国における登録商標です。ARM7、ARM9E-S、ARM946E-S、ETM、ETM9およびAMBAはARM社の商標です。その他のブランドあるいは製品名は全て、それぞれのホールダーの所有物です。「ARM」とは、ARM Holdings plc(LSE:ARM、NASDAQ:ARMHY)、その事業会社であるARM Limited、各地域の子会社であるARM INC.、ARM KK、ARM Korea Ltd.、 ARM Taiwan、ARM France SASおよびARM Chinaの全部又は一部を意味します。
- µPLATは沖電気工業株式会社の日本、ドイツ、英国およびカナダにおける登録商標です。
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