沖電気工業株式会社(社長 篠塚勝正)は、このたび中国市場向けATM(現金自動預払機)「ATM21S」を開発し、北京にて9月2日から開催される中国国際金融展に出展いたします。本ATMは日本で培った技術を駆使し、スリムなスタイルで業界最大の紙幣容量を実現するとともに、高速での中国紙幣の入出金が可能です。紙幣還流方式※1に対応し、通帳記入機能も提供します。商品化は2003年度末までに行います。
現在、中国市場では支払いを主な取引とするCD(現金支払機)が中心に設置されていますが、ここ数年、紙幣の預け入れが可能なATMも確実に増えてきています。今後、銀行の無人店舗の増加も見込まれており、さらには2008年の北京オリンピックや2010年の上海万博の開催に向けて様々な社会インフラの整備が進むと考えられ、コンパクトで資金の有効利用が可能なATMへの需要は、ますます高まるものと予想されます。
今回開発した「ATM21S」は、日本においてATMのトップシェアを誇る沖電気が得意とする紙幣還流方式を採用しています。本方式により、入金された紙幣を出金用として使用することができ、資金効率を大幅に改善します。また、業界で初めて最大1万4千枚の紙幣収納を実現し、運用性を向上させるとともに、横幅をCDと同じ470mmサイズにすることで現在設置されている機器との置き換えを容易にしました。さらに、業界最大の高精細な15インチ・カラーLCDを備え、待ち受け時には動画を流すこともでき、オプションにて通帳記入機能も実装可能となっています。
本製品のアプリケーション開発では、海外市場で実績の高い英国KAL社※2のソフトウェア「Kalignite(カリグナイト)」を採用し、同社と共同で行っています。Webにも対応するなどオープン環境でのアプリケーション開発が可能となり、開発期間の短縮および効率化を図ることができます。
弊社は、今後、中国にて設計・製造・販売・保守に至るまでATMの一貫サービスを提供できる体制を整え、積極的に市場開拓を進めていきます。また、中国市場だけでなく、東アジア、さらには欧州市場に対しても展開していきます。なお、「ATM21S」の製造は、中国広東省深セン市の沖電気実業(深セン)有限公司で行います。
【主な特長】
- スリムサイズで高速・大容量を実現
「ATM21S」は、高速の紙幣処理を実現するとともに、CDと同幅の470mmサイズで業界初の最大1万4千枚の紙幣収納が可能です。既存のCDとの置き換えが容易にできる大容量タイプのATMとなっています。
- 紙幣還流にも対応
ATM内での紙幣運用については、資金の有効利用が可能な紙幣還流方式も用意しています。入金と出金用紙幣を別々に運用する方式と、入金された紙幣を出金用として使用する還流方式に対応しており、銀行のニーズにあわせて選択することが可能です。
- 通帳記帳機能も提供
「ATM21S」ではオプションにて通帳記入機能も実装可能となっています。入金と出金機能に加えて、通帳機能を1台のATMにて提供することができるため、銀行スペースの有効活用が図れます。
- 業界最大の高精細な15インチ・カラーLCDを搭載
顧客操作画面には高精細な15インチ・カラーLCDを搭載し、快適な操作性を実現しました。また、待ち受け時にはコマーシャル等、動画を流すことにも対応できます。
- 4種類の中国紙幣の取扱が可能
「ATM21S」では10、20、50、100元紙幣の入金と、50および100元紙幣の出金に対応しており、中国国内で流通量の多い紙幣について取扱可能です。
【主な仕様】
対応OS:最新のWindowsXP Pro採用
筐体強度:業界標準のUL291準拠
用語解説他:
- ※1 紙幣還流方式:
- 沖電気が1983年に業界で初めて実現した方式。入金された紙幣を出金用紙幣として使用可能にしたことで、日本市場においてATMの普及が急速に進むこととなった。
- ※2 KAL社のURL: www.kal.com
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- KaligniteはKALの登録商標です。
- Windows XPは米国Microsoft Corporationの米国およびその他における登録商標です。
- その他、記載されている会社名、製品名は一般に各社の商標または登録商標です。
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