沖電気工業株式会社(社長:篠塚 勝正)は、製品含有化学物質情報システム(社内名称:COSMOS)をグループ全体で共通化し、本年11月より運用を開始致します。今回の共通化は、沖電気グループの目標である、欧州連合の製品含有化学物質規制「RoHS指令※」の対象6物質を、2004年度末までに製品から全廃するための施策です。共通化のためのシステム投資額は約1千万円で、共通化による効果額は集計作業の工数削減など年間5千万円を超える見込みです。
製品から特定の含有物質の使用を廃止するには、各構成部品についてその対象物質が含まれているか否かを調査し、対象物質を含まない部品に置きかえることが必要です。COSMOSは、部品データベースと製品の部品構成情報を持っている設計システムとをつなぎ、製品の含有物質量を集計するシステムです。また、集計された物質が製品のどの部品に含有されているかも簡単に検索できます。沖電気グループには、各々の製品の特性から4種類の製品設計システムが存在しており、今までCOSMOSによって製品含有物質を集計できるのは1種類の設計システムだけでした。
今回の共通化により、異なる設計システムを使用している各部門がグリーン調達調査で収集した部品の含有物質データをグループ内で共有化できると共に、1機種当り数日間かかっていた含有物質の集計を、数時間に短縮できます。また、各構成部品の含有物質情報を製品単位で集計することにより、規制物質だけでなく、金、銀、パラジウムなど希少物質の含有部品も特定できるため、回収した使用済み製品の解体・リサイクルにかかる工数と費用の削減も実現できます。
弊社の部品データベースには、現在4万点の部品についての含有物質情報を蓄積しています。また、はんだの鉛フリーを実現するために必要な部品の耐熱温度データや、LCA(Life Cycle Assessment)の基礎データの蓄積を開始しており、製品の環境負荷を総合的に評価するツールとして、今後さらに充実していきます。
- ※RoHS指令:Restriction of the Use of certain Hazardous Substances in electrical and electric equipment
- 欧州15カ国で2006年7月から施行される電子・電気機器を対象とする有害化学物質使用規制。鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、特定臭素系難燃剤のポリ臭化ビフェニールとポリ臭化フェニルエーテルが指定物質となっている。
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