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2003年8月4日

高画質のMPEG-4 ASP映像を再生可能なセットトップボックス
「StreamingPlayerTM」を販売開始
〜ぷららネットワークスの映像配信サービスのモニター試験で採用〜

StreamingPlayer(TM) 沖電気工業株式会社(社長:篠塚 勝正)は、このたびテレビに接続してMPEG-4 ASP(注1)による高品質な動画像再生が可能なブロードバンド対応セットトップボックス(以下STB)(注2)「StreamingPlayerTM」を開発し、通信事業者などに向けて本日より販売を開始します。本製品はADSLやFTTHなどのブロードバンド・ネットワークに接続可能であり、IP(Internet Protocol)を使って配信されるMPEG-4およびMPEG-2(注3)のビデオ再生が可能です。高画質ビデオ配信フォーマットのMPEG-4 ASPに対応させたことにより、1.5Mbps程度の帯域で高画質映像の配信を実現し、実効帯域の制約のあるADSL経由でもDVD並みの映像を家庭のテレビで視聴できるようになります。本日より出荷開始し、1年間で3万台の販売を目指します。

ADSLやFTTHなどのブロードバンド・ネットワークの急速な普及により、家庭において様々な映像を視聴したいというニーズが高まってきています。これまでIPネットワークを介してDVD並みの映像配信を行うには、MPEG-2による圧縮画像を用いるのが一般的で配信の帯域には通常3Mbps以上が必要でしたが、本帯域が確保できるのは現在600万以上の加入者があるADSL回線でも一部の地域に限定されていました。さらに多くの視聴者に対して映像配信するためには、より高圧縮率で高画質を維持できる符号化技術が求められており、より広範囲なADSL加入者に対して高画質の映像視聴が可能なMPEG-4 ASPによる映像配信が期待されています。

今回発売する「StreamingPlayer」は、弊社のビデオサーバ「OKI MediaServer」と接続し、MPEG-4 ASPによる高画質のライブ映像やオンデマンドでの配信映像を家庭のテレビで手軽に視聴できるようにします。業界で初めてMPEG-4 ASPの中でも、画質の向上を実現するQuarter-PEL(注4)をサポートすることにより、画像の動きを補償する画素精度を従来の2倍にし、1.5Mbps程度の帯域で高画質の配信を実現します。また、映像の暗号化には沖電気が独自に開発した方式を用いることにより、暗号の強度を落とさずに処理時間を大幅に軽減することが可能になりました。さらに、デコーダのハードウェアにはDSP(注5)を用いており、現在サポートされているMPEG-4 ASP、MPEG-2以外のコーデックにも柔軟に対応できる設計になっています。

既に、本製品は、株式会社ぷららネットワークス(代表取締役社長:板東 浩二、本社:東京都豊島区)が今月より開始するIP動画サービス提供のためのテクニカルプラットフォーム「4th MEDIAプラットフォーム」(注6)のモニター試験での採用が決まっています。「4th MEDIAプラットフォーム」では、「StreamingPlayer」をサービス契約者に配布し、高画質の多チャンネル放送およびビデオオンデマンドのサービスを提供し、視聴者はMPEG-4 ASPまたはMPEG-2の映像をテレビで視聴できます。

なおMPEG-4 ASPについては、販売中の「OKI MediaServer V5」で既にサポートしており、対応するエンコーダ、配信サーバ、PCプレイヤーを提供しています。今回の「StreamingPlayer」の発売により、より幅広いソリューションの提供が可能になります。

弊社では、拡大するブロードバンド・ネットワークにおける多彩な映像配信ソリューションを今後も提供していきます。

【販売計画】

価格は数量に応じ個別に対応
出荷開始:2003年8月4日
販売目標:今後1年間で3万台

【StreamingPlayerの主な特徴】

  1. 画質の向上を実現するMPEG-4 ASPのQuarter-PELを業界で初めてサポート
    計算量が大きく、リアルタイムのデコードには高価なハードウェアが必要なため、STBでは実現されていなかったQuarter-PELの処理を汎用のDSP上のソフトウェアとして実現。

  2. 沖電気独自の暗号化方式をサポート
    配信する映像に対してOKI MediaServerでAES(Advanced Encryption Standard)(注7)ベースの暗号化をリアルタイムで行い、「StreamingPlayer」で解読してデコードする。沖独自の技術により、暗号化に要する処理の負荷を大幅に軽減している(特許出願済)。これにより、暗号化に必要なコストをSTBだけでなく、サーバ側でも押えることが可能になる。

  3. MPEG-4 SP/ASPおよびMPEG-2をサポート
    主流の映像符号化方式をカバーし、ADSLからFTTHまでブロードバンド・ネットワークでの映像受信に対応。

【StreamingPlayerの主な仕様】

  • ビデオ・フォーマット:MPEG-4 SP/ASP、MPEG-2
  • オーディオ・フォーマット:MPEG-4 AAC、MPEG-1 Layer 2
  • VCR制御(ビデオオンデマンドの場合):再生、スロー再生、ポーズ/ステップ、停止、ジャンプ、早送り、巻き戻し
  • コンテンツ保護:沖電気独自の暗号化方式(AESベース)
  • ビデオ端子:Sビデオ、コンポジット
  • オーディオ端子:ステレオ(RCA)
  • 入力デバイス:リモコン、ワイアレス・キーボード(オプション)
  • ネットワーク・インタフェース:10/100 Base-T
  • 配信プロトコル:RTSP/RTP、 MPEG-2 PS
  • OS:Linux
  • ブラウザ:HTML 4.0、JavaScript 1.5、SSLなどサポート
  • ソフトウェアのリモートアップデート機能
  • 大きさ:192×264×49mm(奥行き×幅×高さ)

【OKI MediaServer】

ブロードバンド時代に対応した高品質映像配信を実現する、沖電気の汎用ビデオサーバシステムです。代表的なビデオ配信機能を標準的なサービスエレメントとして統合し、ソリューションとして提供しています。VOD(ビデオオンデマンド)システムからライブ配信システム、中継・監視システムをはじめ、多地点PC会議など、映像と音声を活用した多彩なシステムが容易に構築できるだけでなく、各機能間の連携も実現しているため、幅広い分野に新時代のマルチメディア・トータルソリューションが可能です。
OKI MediaServerに関する情報サイト:http://www.okimediaserver.com

【用語解説】

(注1)MPEG-4 ASP
「MPEG-4」(Motion Pictures Experts Group phase 4)は、動画と音声の高能率符号化方式。ISO(国際標準化機構)とIEC(国際電気標準機構)の共同作業部会(ISO/IEC/JTC1/SC29/WG11)が国際標準化作業を行い、1999年7月に正式な国際標準が策定された。
MPEG-4には複数の規格(プロファイル)があり、従来はワイヤレスネットワークなどを対象としたシンプルプロファイル(Simple Profile:SP)が最も一般的だったが、画質に大きな制約があった。
「MPEG-4 ASP(Advanced Simple Profile)」は、ブロードバンドでのコンテンツ配信を目的として、2001年1月に策定された規格で、1Mbps以上の帯域を十分に利用し、高画質の映像配信が可能とした。MPEG-4 ASPではMPEG-2(注3)で採用されていない新技術を採用しているため、同一のビットレートではMPEG-2よりも高画質の映像通信が可能となる。

(注2)セットトップボックス(Set-Top Box)
テレビに接続して様々なサービスを受けられるようにする機器の総称。テレビの上に置いておくことが多いことからこう呼ばれる。ケーブルテレビ網に接続して番組を受信するものや、電話回線に接続してインターネット接続や通信カラオケを提供するものなど、様々な種類がある。

(注3)MPEG-2
国際標準機関であるISO/IECが、1994年に策定した映像データの圧縮方式の一つ。再生時に動画と音声合わせて数〜数10Mbps程度のデータ転送速度が必要。画質はS-VHSからハイビジョン並みが可能。衛星放送、DVDなどで利用されている。

(注4)Quarter-PEL
動き補償を1/4画素精度で行うこと。Simple Profileにおける1/2画素精度に対して、予測符号化効率が向上し、画質の向上につながる。

(注5)DSP(Digital Signal Processor)
音声や画像などの処理に特化したマイクロプロセッサ。モデムなどの装置に組み込まれたり、パソコンに搭載されてCPUの処理を一部肩代わりしたりする。

(注6)4th MEDIAプラットフォーム
ぷららネットワークスのサービス名称。「4thMEDIA」とは、放送における第4のメディアを意味しており、地上波放送、衛星放送、CATVに次いで登場する新しい伝送方法である"IP放送"を指す。
関連URL:http://plala.tv/monitor/

(注7)AES(Advanced Encryption Standard)
米国商務省標準技術局(NIST)によって選定作業が行われている、米国政府の次世代標準暗号化方式。


  • StreamingPlayerは沖電気工業株式会社において現在商標登録申請中です。 
  • その他、記載されている会社名、製品名は一般に各社の商標または登録商標です。


本件に関する報道機関からのお問い合わせ先

   広報部 電話:03-3580-8950

本件に関するお客様からのお問い合わせ先

   ブロードバンドメディアカンパニー
   メディアソリューション部
   電話:048-420-7012 / Email:oki-mediaserver-info@oki.com

各リリースの記載内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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