沖電気工業株式会社(社長:篠塚勝正)は、このたび多地点のライブ映像配信が可能なMPEG-4※1によるリアルタイムセキュリティ監視システム『VisualCastR-SS※2(ビジュアルキャスト・エスエス)』を発売いたします。本システムは、映像信号を符号化するエンコーダ※3を1チップ化して小型化を図るとともに、業界で初めて2Mbit/sでの映像伝送を実現しました。新たに2画面を同時に映像蓄積する機能や、各種センサと連動した映像監視機能、双方向音声通信機能を備えるなどブロードバンドネットワークを効率的に利用できます。大規模モデルと小規模モデルの2タイプを品揃えし、7月1日から販売および出荷を開始します。なお、7月2日〜4日まで日本コンベンションセンター(幕張メッセ)で開催されるNetWorld + Interop 2003 Tokyoに出展します。
ブロードバンドネットワークの普及とともに、映像や音声をリアルタイムに蓄積し、配信、再生するライブ映像の配信システムの活用が、官公庁や自治体、企業、教育機関などで急速に進んでいます。また、危機管理意識の高まりとともに、既存の監視・防災システムの見直しや更新、新規設置も活発化しており、監視業務を支援する多彩な機能を備えた信頼性の高い映像配信システムが求められています。そこで、弊社は、MPEG-4エンコーダ装置の次世代機を開発し、これまで販売してきたシステムの機能を強化・拡充した新システムを提供することにしました。
『VisualCast-SS』は、低遅延で高画質なMPEG-4映像のリアルタイム配信を実現するシステムです。新たに開発したエンコーダ装置「VBOX-S(ブイボックス・エス)」は、従来機に比べて1/2以下の小型化を実現し、遅延を200msec以下に抑えて1秒間に最大30フレームの高品質なMPEG-4映像を送信します。また、映像の伝送速度は16Kbit/s〜2Mbit/s(音声はMPEG-4 AAC※4で16Kbit/s〜128Kbit/s)に対応しており、使用するネットワーク帯域に応じて送信するデータ量や解像度などの設定変更を行ない、ネットワークを効率的に利用しながら高精細な映像伝送を実現します。
今回、新たな機能として「VBOX-S」では、2つの映像入力を同時に符号化して蓄積することが可能となりました。センタの蓄積・配信サーバに映像データを配信するとともに「VBOX-S」の内蔵ディスクに映像を蓄積することで撮影洩れを防止し、蓄積データの二重化を図ります。また、センサインタフェースを装備し、センサが反応した際に映像監視を開始するなど無人スペースでの効率的な運用を実現できます。さらに、200台以上の「VBOX-S」をサーバに接続することが可能なほか、複数地点のリアルタイム監視や、接続カメラの遠隔制御も行えます。
地方自治体などでは、本システムを道路や踏切、河川監視に導入することにより、交通・防災システムとして活用することが可能となり、災害時の二次災害の低減などに効果を発揮できます。また、一般企業も含め、建造物内や無人店舗などの警備支援や、工場・倉庫、建築現場、危険物保管場所の集中監視にも最適です。
沖電気では、『VisualCast-SS』の提供を通じて、ネット社会のビジュアルコミュニケーションを様々な分野で支援していきます。今後とも、弊社は情報と通信の融合を図り、お客様ニーズに対応した豊富なソリューションを品揃えしていきます。
【システム構成】
- 大規模モデル(サーバあり):
VBOX-S、センタ装置(VC-SSサーバ、VC-SS管理端末)、VC-SSモニタ端末
- 小規模モデル(サーバなし):
VBOX-S、VC-SSモニタ端末、VC-SS管理端末
【販売計画】
販売価格:オープンプライス
提供開始:2003年7月1日
販売目標:30システム/初年度、次年度以降100システム/年
【システムの主な特長】
- 蓄積映像の二重化により撮影洩れを防止
『VisualCast-SS』では、センタ装置である蓄積・配信サーバと「VBOX-S」のローカルディスクの両方で映像データを蓄積することで撮影洩れを防止し、緊急時の映像再生に対して万全の態勢をとることができます。
- 効率的な監視オペレーションを実現
「VBOX-S」では、センサインタフェースの装備により、センサに反応した映像だけを監視センタで確認するなど効率的にモニタリングを行うことができ、多地点の監視サイトから送られてくる映像を少人数で監視することも可能です。
- 音声の双方向伝送によるきめ細かな連絡が可能
「VisualCast-SS」では、音声の双方向伝送が可能になり、監視先の音声情報の取得や、遠隔地からの問い合わせに対する回答、さらには避難誘導などの緊急通報が円滑にリアルタイムで行えます。
- 多地点表示の監視センタ
監視センタでは、1台のPC端末に多地点映像を同時に、例えば9画面(大画面1/小画面8)表示することができ、センタ側の設備コストと監視業務の負荷を大幅に軽減します。また、「VBOX-S」をデコーダとして大型ディスプレイを接続し、大画面で見ることも可能です。将来的には緊急時に保守・管理者が持つ移動端末(PDA)への映像配信に対応するように設計されています。
【MPEG-4エンコーダ装置「VBOX-S」の主な特長】
- 映像、音声を符号化して、MPEG-4蓄積・配信サーバへリアルタイムに伝送
- 符号化遅延が少なく、最大30fpsの高品質映像を伝送可能。
- 接続したカメラの制御が可能(カメラ機種による)。
- ネットワーク帯域に応じて最適な映像・音声の伝送が可能
- IPネットワークでMPEG-4映像ストリームを16Kbit/s〜2Mbit/sで送信。
- MPEG-4 AAC-LC音声ストリームを16Kbit/s〜128Kbit/sで双方向伝送。音声情報の取得だけでなく、音声による遠隔地への指示にも活用可能。
- ローカルハードディスクに映像データを蓄積
- 蓄積データのローカル再生に即応(映像データのエンコードビットレートにより、蓄積期間は異なります)。
- センサインタフェース装備により無人監視サイトの設置に対応
- 2チャンネル同時エンコード方式採用
- 筐体は19インチラックハーフサイズの幅で、高さは1Uであり、設置が容易
【システム概要図】
<大規模モデル>

<小規模モデル>

【VBOX-S仕様】
| 映像符号化方式 | MPEG-4 Visual |
| 映像解像度 | QVGA(320×240)、VGA(640×480) QCIF(176×144)、CIF(352×288)
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| 映像符号化フレーム数 | 1〜30fps |
| 映像符号化ビットレート | 16k〜2,048kbit/s |
| 入出力映像モード | 入力:2ch(1chを出力に使用可) NTSCアナログコンポジット信号
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| 音声符号化方式 | MPEG-4 AAC |
| 音声符号化ビットレート | 16k〜128kbit/s |
| 入出力音声モード | 入力:ライン/マイク 出力:ライン/ヘッドホン
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| カメラ制御 | RS-232C/RS-485による遠隔制御 |
| ネットワークインタフェース | RJ-45(10BASE-T/100BASE-TX) |
| センサインタフェース | 接点数:2 |
| 消費電力 | 60W |
| 使用温度 | 5℃〜40℃ |
| サイズ(但し、突起物は除く) | 幅210mm × 奥行き345mm × 高さ40mm |
用語および略語解説:
- ※1:MPEG-4
- MPEGとはリアルタイムで動画と音声の圧縮・伸長の機能を実現する規格。MPEG4は、符号化の向上に加え、高画質ならびに低遅延を実現し、誤り耐性符号化などを大きな特徴としています。
- ※2:SSはSecurity Systemの略。
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- ※3:エンコーダ
- データを一定の規則に基づいて符号化する機能。
- ※4:AAC(Advanced Audio Coding)
- AACは、MP3などの従来のフォーマットよりも圧縮効率が高いオーディオコーデックであり、より高品質な音声を提供することを特徴としています。
- VisualCastは沖電気工業株式会社の登録商標です。
- その他、本文に記載されている会社名、製品名は一般に各社の商標または登録商標です。
本件に関する報道機関からのお問い合わせ先
広報部 電話:03-3580-8950