沖電気工業株式会社(社長 篠塚勝正、以下沖電気)は、ARM(R) CPUをコアとした32ビットRISC方式汎用シングルチップマイクロコントローラ(以下マイコン)2シリーズ、6品種(以下本商品)を開発しました。本商品は幅広いアプリケーションに適応できるスタンダードなマイコンで、沖電気は本商品を8/16ビットマイコンから32ビットへの置き換えを促進する32bitマイコンのエントリーモデルとして位置付けています。本商品投入により、沖電気はARMベースの32ビットマイコンの品揃えを拡充しました。2003年6月からサンプル出荷を開始します。
追加された商品は、以下の2シリーズ6品種です。
ML674001シリーズ:ML674001、ML67Q4002およびML67Q4003
ML675001シリーズ:ML675001、ML67Q5002およびML67Q5003
本商品は、ARM7TDMI(R)をコアとした、沖電気のシステムLSI統合開発プラットフォームμPLAT(R)をベースに開発された32ビット汎用マイコンです。32Kバイトの内蔵RAMおよびタイマ、PWM、UART、I2C、WDT、GPIO、ADコンバータ、DMAコントローラ、SDRAMコントローラなど、汎用性の高い周辺機能を搭載しており、様々なアプリケーションに対応することができます。SDRAMコントローラにはFlashメモリを含むROM、SRAM、DRAM、I/Oデバイスをダイレクトに接続できます。また、動作保証温度が−40度から+85度と広いので、PC周辺機器、デジタル家電はもちろん、産業機器の制御など幅広い商品に応用できます。
ML674001シリーズは最大33MHzで、一方のML675001シリーズは最大60MHzで動作します。またML675001シリーズは8Kバイトのユニファイドキャッシュメモリを搭載することで、より高速な動作を実現しています。本商品6品種は全てピンコンパチブルな設計になっています。そのため、ML674001シリーズ用に設計されたシステムが将来より高いパフォーマンスを要求するようになった場合でも、基板のレイアウトを変更することなく、プログラムも最小限の変更だけで、ML674001シリーズをML675001シリーズへ置き換えることができます。
ARM CPUは、高性能、低消費電力、高コード効率の特長により、国内外で組込みシステムに幅広く採用されています。また、従来16ビットで処理を行っていた用途でも、ソフトウェアの再利用を考慮して32ビット処理のARM CPUに移行する例も増えてきました。沖電気では本商品により、こうした市場の動きに対応し、組込みシステムの32ビットへの移行を積極的に進めていきます。
【商品の仕様概略】
ML674001 / ML67Q4002 / ML67Q4003
| 内蔵Flashメモリ: | ML674001:(ROMレス) ML67Q4002:256KByte Flashメモリ内蔵 ML67Q4003:512KByte Flashメモリ内蔵 |
| 内蔵RAM: | 32KByte |
| 外部メモリコントローラ: | ROM(FLASH)、SRAM、SDRAM、I/Oデバイス |
| その他の周辺機能: | DMA 2ch、10bit ADコンバータ、タイマ、PWM、UART、I2C、WDTなど |
| 電源電圧: | コア部:2.25V〜2.75V、I/O部:3.0V〜3.6V |
| 動作周波数: | 33MHz(Max.) |
| 動作温度(周囲温度): | −40℃〜+85℃ |
| パッケージ: | 144ピン LFBGA(P-LFBGA144-1111-0.8) 144ピン LQFP(LQFP144-P-2020-0.50) |
ML675001 / ML67Q5002 / ML67Q5003
| キャッシュメモリ: | 8KByteユニファイドキャッシュ |
| 内蔵Flashメモリ: | ML675001:(ROMレス) ML67Q5002:256KByte Flashメモリ内蔵 ML67Q5003:512KByte Flashメモリ内蔵 |
| 内蔵RAM: | 32KByte |
| 外部メモリコントローラ: | ROM(FLASH)、SRAM、SDRAM、I/Oデバイス |
| その他の周辺機能: | DMA 2ch、10bit ADコンバータ、タイマ、PWM、UART、I2C、WDTなど |
| 電源電圧: | コア部:2.25V〜2.75V、I/O部:3.0V〜3.6V |
| 動作周波数: | 60MHz(Max.) |
| 動作温度(周囲温度): | −40℃〜+85℃ |
| パッケージ: | 144ピン LFBGA(P-LFBGA144-1111-0.8) 144ピン LQFP(LQFP144-P-2020-0.50) |
【販売計画等】
- サンプル出荷開始時期:2003年6月
- サンプル価格:¥1,200〜
- 量産出荷開始時期:2003年9月
- 評価ボード出荷開始時期:2003年6月
ML674001シリーズとML675001シリーズを合わせて月産10万個を計画しております。
【用語説明】
| PWM: | Pulse Width Modulationの略。パルス幅変調方式。 |
| UART: | Universal Asynchronous Receiver Transmitterの略。シリアルポートなどに使われる通信回路。CPUから送られてくるパラレル信号をシリアル信号に変換したり、周辺機器から送られてきたシリアル信号をパラレル信号に変換したりする。 |
| I2C: | Inter Integrated Circuitの略。2本の信号線によって、比較的近い場所にあるデバイス間の情報伝達を行うためのシリアルインターフェース。 |
| WDT: | Watch Dog Timerの略。システム監視用タイマ。 |
| GPIO: | General Purpose I/O Portの略。汎用ポート。 |
- μPLATは沖電気工業株式会社の日本、ドイツ、英国およびカナダにおける登録商標です。
- ARM7TDMI, ARMはARM社のEUおよび米国における登録商標です。
- その他、記載されている会社名、商品名は一般に各社の商標または登録商標です。
本件に関する報道機関からのお問い合わせ先
広報部 電話:03-3580-8950
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