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2002年9月9日

大容量で多様なサービスが可能な
光ファイバアクセス方式を開発

〜 10Gbps帯域保証サービスも可能に 〜


沖電気工業株式会社(社長 篠塚勝正、以下沖電気)は双方向の大容量帯域保証と、柔軟なサービス提供を可能とする新しい光ファイバアクセス方式を開発しました。このたび開発した新しい光ファイバアクセス方式である光符号分割多重方式では10Gbpsまでの帯域保証サービスの提供や一つのネットワークで同時に数種類のサービスを受けることも可能にします。また、サービスプロバイダ等の事業者は光アクセスサービスに容易に参入できることになるので、光ブロードバンドサービス市場の活性化を進めるものです。本技術開発に関しては大阪大学の協力を受けており、9月10日に宮崎大学で開催される、2002年電子情報通信学会ソサイエティ大会で報告します。

現在のブロードバンドサービスでは、ユーザ間で帯域をシェアするベストエフォートのサービスによる大容量化が中心であるため、例えば10Mbpsのサービスでもユーザのアクセスが集中すると実際に使用時の帯域は3Mbps程度になるなど、大容量化とサービスの質を同時に提供することが困難です。今回開発した光符号分割多重方式では、ファイバ中の波長一つ分の帯域を光符号で複数の通信チャネルに分割するため、保証された帯域でのサービスが可能になります。また、光符号でサービス/ユーザを割り付けることから、各ユーザの帯域要求に柔軟に対応できます。その結果、利用者は真のブロードバンド環境下で、動画・音声・データなどの複数のサービスを同時に楽しむことができるようになります。一方、サービスプロバイダは個人の多様性に対応できるサービスの提供が可能となります。 

沖電気では、この方式で従来の100〜1000倍である10Gbpsまでの帯域保証サービスを実現することが可能になることを実験的に実証いたしました。この成果は、本技術が新たな時代に向けた大容量かつ高QoS(Quality-of-Service)のアクセスサービスを実現する有力な方式であることを示すとともに、ブロードバンドの普及の次ステップとして、情報の質や多様性も含めた時代に向けたアクセス方式であることを示したといえます。光符号分割多重方式は、光VPNなど、より低コストで高速なサービスを実現することから通信サービス市場の活性化と新たな発展をもたらすものです。
今回、光信号を符号化するために開発した光符号器は、ファイバブラッググレーティング(FBG)と呼ばれる素子を用いており、1つの符号器で1〜10Gbpsの異なる通信速度への適用が可能です。また、符号器は電力消費しない受動素子を用いるため、システムの小型化、低コスト化が可能となります。

沖電気では、今回開発した光符号分割多重方式に用いる光符号器及び光符号送受信器の実用化を図り、1年後を目処に商品化をする計画です。

【用語解説】

光符号分割多重方式:
光多重通信方式の一種。送信側では通信チャネル毎に異なる光符号で信号を符号化し、受信側では送信側と同じ光符号を用いて複合化する。このため、同じ波長の信号を複数の通信チャネルに割り当てることが可能となる。光符号器に、FBG(ファイバブラッググレーティング:Fiber-Bragg-Grating)などの受動光素子を用いることが可能で、電気的制限がないため信号レートの高速化への対応が可能となる。
光符号分割多重(OCDM)
チャンネルごとに異なる符号(パターン)を割り当てパターンマッチにより信号を抽出する
光符号分割多重(OCDM)

ファイバブラッググレーティング:
光ファイバのコア部分の屈折率を光の進行方向に沿って周期的に変化させることにより、特定の波長の光だけを反射させるようにしたもの。波長選択性に優れたフィルタとして用いられる。



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   広報部 電話:03-3580-8950

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